徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

靭帯損傷から30年

2022-03-02 20:54:33 | Weblog
 まだ学生だった30年前、カモシカの調査のため厳冬期の上高地に一月ほど籠りました。
 調査を終え下山する途中に薦められ生まれて初めて山スキーを履きました。
 釜トンネルが見え間もなく到着という時にバランスを崩し転びました。
 普通に倒れれば何でもなかったのですが左の板を右の板で踏んで左足をロックした状態であったので、倒れる時にボキっという鈍い音がして転がりました。
 起き上がろうとして足を見ると左足が外に向け曲がっています。
 やってしまったと思い立ち上がろうとしても上手く立てない・・・立ち上がっても歩けない・・・
 除雪されていたので同行者が許可を得て私のところまで車で来てくれたのでヘリコプターのお世話にならなかったのが不幸中の幸いでした。
 そのまま、波田の病院へ運ばれたのですが日曜であったので整形外科の医師がおらず湿布だけもらっただけで終わりでした。
 東京の下宿に帰るために松本駅で下ろされストックを使い足を引きづりながらやっとの思いで特急あずさに乗り込みます。
 貧乏学生だったので、いつもなら安い鈍行かハイウェーバスだったのですが、まともに歩けないのでいたしかたなくでした。
 終点の新宿駅に到着して友人の肩を借りて列車を下りようとするのですが左ひざが晴れ上がり足が曲がらないし力がはいらないので、なかなか降りられず一旦列車に閉じ込められてしまう始末・・・清掃の人に発見され何とか降りることができホッとします。
 世田谷の下宿に帰るには小田急線に乗る必要があるのですが、とても無理・・・
 仕方がないのでタクシーで帰ることにして新宿駅西口のタクシーターミナルで並びますが風呂に入っていない登山の格好をした怪我人を運転手は乗せたがりません。
 なんと乗車拒否を連続してくらいます。友人は激怒、私はお恥ずかしながら悔しくて涙がでてきます・・・
 どうしようと思っていると一人の運転手さんが、やってきて「山で怪我したのか、乗りなさい」何とか乗車すると、運転手さんは登山をする人で人ごとではないと思っていただけ乗せてくれたのです。
 その運転手さんには今でも本当に感謝しています。
 何とか下宿に帰り、翌朝友人の自転車の後ろに載せてもらい病院にいったところ、入院を宣告されます。
 こりゃ嫌だ!と思い簡易固定してもらい松葉杖を借りたら痛いけど歩けるので、実家へ帰り病院で診断をうけたら左ひざ内側側副靭帯損傷でした。
 診断後は治療のため左足全体をギプス固定を一月半するはめになりました...
 怪我をしてから10年ぐらいは季節や天気の変わり目には左足がシクシク痛みましたが、今ではそんなことはありません。
 ただ、今でも左ひざがの緩い状態で左足を地面につけ左右に動かすと微妙に膝が動きますので将来何等かの影響がでるのだろうな~と30年たった今思っています。
 今では懐かしい思い出になっている人生最大の怪我の話でした。
 治療中やリハビリ中にもいろいろなことがありました。
 機会があったら思い出話としてブログに書こうかと思います。(管理人)

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