運営委員Hです。
夏ですが
この本を紹介します。
レイチェル・カーソン『沈黙の春』(新潮文庫、629円+税)。
あまりにも有名な本なので紹介はいらいないかもしれません。
沈黙の春(サイレント・スプリング)というのは、
農薬等による汚染のために春になっても鳥の鳴き声が聞こえなくなった野山のことです。
「鳥がまた帰ってくると、ああ春が来たな、と思う。
でも、朝早く起きても、鳥の鳴き声がしない。
それでいて、春だけがやってくる-合衆国では、こんなことが珍しくなくなってきた。
いままではいろんな鳥が鳴いていたのに、急に鳴き声が消え、目を楽しませた色とりどりの鳥も姿を消した。
突然、知らぬ間に、そうなってしまった」。
ひさしぶりにこの本のページをめくりながら
私が驚いたのは、
この本が1962年に書かれていることです。
今から約50年前です。
私たちがどれほど自然を破壊しているかは
すでに50年前からわかっていたのです。
にもかかわらず、自然を破壊しつづけているのです。
もうひとつ私が驚いたのは
著者の感性のみずみずしさです。
そして、破壊された自然をなげく著者のやさしさです。
それもまた、50年かけて私たちが失ったものなのかもしれません。
夏ですが
この本を紹介します。
レイチェル・カーソン『沈黙の春』(新潮文庫、629円+税)。
あまりにも有名な本なので紹介はいらいないかもしれません。
沈黙の春(サイレント・スプリング)というのは、
農薬等による汚染のために春になっても鳥の鳴き声が聞こえなくなった野山のことです。
「鳥がまた帰ってくると、ああ春が来たな、と思う。
でも、朝早く起きても、鳥の鳴き声がしない。
それでいて、春だけがやってくる-合衆国では、こんなことが珍しくなくなってきた。
いままではいろんな鳥が鳴いていたのに、急に鳴き声が消え、目を楽しませた色とりどりの鳥も姿を消した。
突然、知らぬ間に、そうなってしまった」。
ひさしぶりにこの本のページをめくりながら
私が驚いたのは、
この本が1962年に書かれていることです。
今から約50年前です。
私たちがどれほど自然を破壊しているかは
すでに50年前からわかっていたのです。
にもかかわらず、自然を破壊しつづけているのです。
もうひとつ私が驚いたのは
著者の感性のみずみずしさです。
そして、破壊された自然をなげく著者のやさしさです。
それもまた、50年かけて私たちが失ったものなのかもしれません。