高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

たまご通信(8月号)。

2011-08-14 20:01:30 | 生産者からのメッセージ
大豊町で養鶏をしている藤本農園の藤本さんからのお便り(たまご通信)です。

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いつも卵を買っていただきありがとうございます。

原発の事故以来、福島県を中心に日本が放射能汚染で大変なことになっています。 
牛肉の放射能汚染がわかって後、鶏の餌についての問い合わせが複数ありました。  
餌とヒナについての疑問にお答えします。

1、鶏の餌は東北から入っていないか?
・カキガラ:広島産です。
・米ぬか:高知産。
・PHFとうもろこし(収穫後農薬不使用とうもろこし):アメリカ産
・魚粉:愛媛県松山市 ヤマキ食産からです。
・アルファルファ・ミール(粉末緑餌):アメリカ産 
 以上です。

2、外国産の飼料(魚粉など)が使えないか?
以前は、南米産の魚粉を使用していました。
しかし、狂牛病が世界中で問題になった時に、病気の発生源のひとつが、牛骨粉とされました。
狂牛病になった牛の骨(牛骨粉)を飼料に混ぜ、それを食べた羊や牛がまた狂牛病になったのです。
その肉を人間が食べ狂牛病になる。
わかりきった食物連鎖なのに、豚や鶏の餌は問題になりませんでした。
(注、調べなかっただけです。)
けれども、魚粉など動物性タンパク質の餌は、色々混ぜ合わせたり添加したりしてコストを下げ、高タンパク(65%)にして販売しています。
(日本では、鶏の飼料を牛や羊に与えることが、禁止されています。)
「牛骨粉を使用していないか?」「なにを添加しているのか?」など、安全性を確認できない遠い国の魚粉よりも、できるなら近くで手に入る飼料を使用したい、と捜してヤマキさんの魚粉を使い始めたのです。
ヤマキさんの魚粉は、煮干などを作るときにできる屑やはねた魚、出汁につかった残りなどです。
 *最初に使ったときに、おいしそうな魚粉の匂いにおどろきました。
  それまで使用していた、きつい魚粉の匂いと全然違っていたからです。
  (注、個人の感想ですョ。)         
現在のところ、安全な外国産の魚粉が手に入るまで、ヤマキさんでいきます。

3、東北方面の餌が混ざる事は無いか?
ヤマキさんに聞きました。
魚の仕入れは愛媛、鹿児島、長崎、香川、鳥取、熊本、静岡などで東北からは入れていないそうです。
(もちろん、海はつながっていますが。)

4、鶏のヒナは東北から入っていないか?
愛媛県の松山市 上甲育雛場から入れています。

5、完全自給飼料の卵は無いか?
養鶏を始めてからの課題です。
そして、これからの最重要課題です。
(書けば長くなるので、別の機会に書きたいです。) 
            
わかる範囲で書いてみましたが、疑問解消になりましたでしょうか。 
私たちも、四国の山に住んでいますが、福島が実家なので毎日心配しています。
一日も早い原発事故の収束と、震災からの復興を心から祈っております。
                                         8月3日 藤本農場

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牛乳。

2011-08-14 10:19:14 | 読んでみたら・・・
ちいさいころ牛乳が大好きだった運営委員Hだけに、
この本にはうろたえさせられました。

ジェイン・プラント『乳がんと牛乳』(径書房、2400円+税)です


著者はイギリスの女性科学者ですが、
乳がんになり手術をしたあと、がんが再発します。
4回目の再発のとき「ひょっとして乳製品が原因ではないか」と考え、
乳製品をやめたら6週間でがんが消えました。

もちろん乳製品をやめただけではありません。
すでに、野菜と未精製小麦粉が中心の食生活をしていました。
リラクセーションもしていました。
が、乳製品をやめるまでは、がんは消えてくれませんでした。

その理由について著者は、
牛乳にふくまれる成長ホルモン
がん細胞の分裂・増殖をうながすことになるのではないか、
と考えています。

牛乳を飲みすぎることの問題については、
フランク・オスキー『なぜ「牛乳」は体に悪いのか』(東洋経済新聞社、1100円+税)もあります。


牛乳の問題は
成長ホルモンだけではないようです。

牛乳は牛の子どものための飲み物です。
人間にはむかないようです。
栄養源にはしないほうがいいようです
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