雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

ユートピア

2019-02-05 | 

昨年はあまり本が読めませんでした。

通勤時は電車に乗っている時間が少なく(でも歩くので通勤時間は長い)、また一人でブラブラすることも減っていたので仕方がない。

 

でも今年は読む!

 

先日読了したのが湊かなえ『ユートピア』。

 

 

ユートピア (集英社文庫)
湊 かなえ
集英社

 

Twitterでフォローしている方が読んで結果に驚いていたので読んでみました。

湊かなえの本は『告白』以来読むのは2作品目。

 

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社

 

告白』は結構衝撃でした。

映画化もされてましたね。

 

告白
中島哲也
メーカー情報なし

 

それ以後私はあまり読む機会がなかったのですが、先述の方が推していたので読んでみました。

 

地方の何の変哲もない街。

海産企業の工場があって昔はそれなりに栄えていたけども今は高齢化も進み、街も寂れている。

そこに住んでいる女性3人の話。

古くからの仏具屋に嫁いだ地元出身の女性、海産企業の東京本社から転勤で夫についてきた女性、パートナーと共に街の自然に惹かれ芸術活動を始めた女性。

それぞれの一人称でストーリーは進み、彼女たちの主観がストーリーに味を加えています。

一方の主観ではAと見えているものも他の女性から見るとAを否定するBと見える。

その食い違いが元で様々な問題も起きる。

彼女らの主観が「いかにもそうありそう」で一般的な感覚だし、主観のぶつかり合いもありそうで、そこが怖いと思わせます。

本作では女性同士の話ですが、男性社会でも有り得そう。

 

読了後結構満腹感を感じて「しっかり読んだなぁ」と思わせてくれる。

面白かった。

 

 

 

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