「閉店が続いているマクドナルドについて思うこと」
以下のリンクは、マクドナルド閉店を取材した個人ブログである。
マクドナルドは多くの人に愛されてきた。
過去30年前にバイトをしていたのを思い出すが、
その頃からマクドナルドは愛されていたのは間違いない。
添加物が多いのは事実であるが、
あの価格は、貧しい学生にとっては救世主である。
吉野家の牛丼が救いだったのと同じようなものであり、
マクドナルドは勉強道具を持ち込んで長居出来るだけ、
存在意義は高いのだと思う。
働く店員たちも一生懸命である。
バイトしていたから分かるが、ブラック企業でもなく、
出来るだけ良いものを、笑顔で素早く提供するのに必死であった。
だから、閉店する時も多くの人が集まる。
店を閉じるのは企業としての戦略上のことでもあるだろう。
不採算店舗を閉じて経営を安定させ、
社員や社員の家族を守る必要もあるからという一面もあるのだろうと思う。
だが、私はマクドナルドは食べない。
添加物が多いからという理由ではなく、
この企業が今まで環境に対して与えてきた世界的なダメージに、
腹に据えかねるからである。
安い牛肉のパテを生み出すためには、
牛そのものを安くせざるを負えない。
そのためにこの企業は、穀物メジャーに対して、
家畜の配合飼料の低価格化を要求してきた。
そして、畜産の不自然で行き過ぎた効率化を要求してきた。
その結果、穀物の多くは遺伝子組換え作物に変わり、
畜舎の縮小による家畜への拷問のような飼育方法を生み出させた。
もちろん、マクドナルドだけが悪者ではない。
食肉産業全体の問題であるのだが、その中でも最も要求度の高い企業だったはずだ。
油も遺伝子組換え穀物由来に変わり、
ポテトまで遺伝子組換え作物化を睨んでいる。
こうした食材の遺伝子組換え作物化が、世界中の気候を干ばつに追いやり、
種の特許による種支配を加速し、除草剤の散布量を数十倍に増やしてきた。
遺伝子組換え作物は安全であるという主張もあるだろうが、
少なくとも私が調べた限りは、
健康への影響、環境への影響、種支配による経済への影響は悪質極まりないと思っている。
この遺伝子組換え作物が蔓延すれば、必ず世界は滅びの方向に行くだろう。
こうした事を推し進める企業姿勢が問題なのである。
消費者は、その企業姿勢に気付き始めているのではないだろうか。
だから、売り上げが低迷してゆくのだ。
批判者が多くなり、情報が行き渡るからである。
従業員たちは頑張っている。
精一杯働いてきたのだろう。
だから、閉店に涙し、感謝され、人が集まる。
それは企業に対してではなく、あくまでもそこに働く店員たちに対する思いなのである。
善意のある悪業。
これが一番厄介である。
ともすれば、彼らを裏切り、消費者を裏切り続ける企業。
愛されているという仮面を被ったまま、
この企業は、どこまで突き進むのだろうか。