先週、MFさんが帰られた後、あらためてノートPCからコントロールする方式と、Roon RemoteでiPhoneからコントロールする方式を比較しました。やはりノートPC優位の結果でした。音の鮮度、エネルギー感に違いがあります。思い切って、モバイルモニターを導入し、徹底的にコントロールPCにMFPCを使った音を聴くこととしました(要は船に乗りかかっています)。手前の黒いLatte Pandaが貸出機です。手持ちのLANケーブルを搔き集めたので配線がゴチャゴチャしていますが、正式導入となれば、短いもので全体をスッキリさせたいところです。
これまでHUBレスのシステムを組んでいたのですが、コントロールPCをRoonコアPCのあるネットワークにつなぐために、HUBが必要となります。light MPD時代に愛用していたPLANEXのFX-08Miniを急遽、登板させることとしました。FX-08Miniは5V DC入力ですので、USB-DC変換ケーブルを使って、バッテリー駆動を試みます。
iPhoneと同等の操作性を得るために、モバイルモニターはどうしても必要です。長めのHDMIケーブルを調達し、ご覧のようにセットアップしました。聴きながら、ふと思い浮かんだ曲を再生リストに加えるのは、ファイル再生ならではの愉しみです。利便性とサウンドの両立を追求されたMFさんの成果をいただきます。
リスポジからの眺めです。キーボードとマウスは無線接続にしました。Roonはフォルダを辿っての音源検索ができません。私はアルバム検索か検索ワード入力で曲を選ぶことが多いです。アルバムの並びは、アルファベット順でジャンルごちゃ混ぜですが、iPhoneよりはずっと検索が楽になりました。
MFPC版のコントロールPCの効果は強烈でした。全帯域で音の鮮度が上がります。重心が下がる一方で、細かい音まで耳に残ります。しばらくは慣れが必要です(笑)。打撃音のリアル感が増しますね。ドラム、パーカッションが顕著です。シンバル、タンバリン、鈴、ピアノ等もいいです。以前、音楽の風景が変わると書きましたが、また景色が変わってしまいそうです。からくりは依然MFさん任せです。iPhoneにせよ自宅ノートPCにせよ、無線LAN経由でコアPCにアクセスしていました。これを断ち切ったことが効いているようです。
ドラムがいいとなると、ロック系もばっちりです。懐かしいジューダス・プリーストを何曲かピックアップしましたが、発見が多かったです。個々の音がしっかりすることで、楽曲としての一体感が増します。この音、高校生の自分に聴かせたかった・・・。
クラシックではピアノの変化が分かり易いです。一音一音が伸び、消えるところまで手に取るようです。ピリスのバッハ:パルティータ第1番は元来、透明感のある音ですが、さらにベールが剥がれた印象です。先の日記で紹介した「冬の旅」。リヒテルの伴奏に、何とも言えない重みが加わりました。
ステレオサウンド別冊「ハイレゾの教科書」第2弾です。時代は、いよいよハイレゾオーディオに移行ですかね。音楽の提供の仕方は、おそらくこれが最終形態とも書かれています。私の場合、9割9分、CD音源なので、この本は不要と言えば不要です。とはいえ、Roonの詳しい解説があり、話題のハイレゾストリーミングも紹介されています。プロセスカットされたMFPCでは、Roonの日本語検索ができません(音に効くので日本語変換機能をカット)。土方さんのライブラリ構築の解説は、この対策として参考になりそうな気がします。
というわけで、今年の夏は、MFPC版コントロールPCのサウンドを聴くことになります。正式導入が決まったら、また報告します。さて、コロナ騒動で始まった2020年、早くも折り返しです。昨日のNHKスペシャル「人体×ウイルス」(山中教授とタモリ)が面白かったです。人の持つ免疫システムの複雑さ、抗体のできる仕組みを、素人なりに理解することができました。