3月最初の日曜日、定点観測でチューバホーンさんのお宅にお邪魔しました。昨年9月末以来、約5か月ぶりの訪問でした。いつもご一緒しているハンコックさんが群馬から参加することもあって、通常より時間を前倒しての開催となりました。午前中、施術を受けて、昼食をとった後、再びチューバホーンさんのお宅に向かうと、既にハンコックさんがお越しになっていました。ハンコックさんとは昨年7月、猛暑の中、ヒデさんを訪問して以来となります。全員が揃ったところで、早速、システムのある2階のお部屋に向かいました。

今回の主役、ドイツAccuton社のセラミックツィーターです。口径は30mmです。チューバホーンさんは、これまでタンノイのスーパーツィータを使用されていました。昨年の9月の音会でもその設定を変える実験をしました。コーナー型のランカスターの上に、そのスーパーツィーターは無く、セラミックツィーターが載っています。そのままでは転がってしまうので、三角柱の積み木で受け台を作っています。ツィータですからメインSPとの帯域の重なりが気になりますが、コンデンサーを入れることで調整するそうです。

最上流は、CECのCDトランスポートTL0 3.0、 半年毎に代わるプリアンプは、是枝さんのアンプでした。主戦場がジャズのハンコックさんと、当方という組み合わせもあって、クラシックは最後の2曲のみとなりました。洋邦のポップス、ジャズ中心のプログラムとなりました。基本、セラミックツィーターありでしたが、途中、その効果を確認するために外しました。印象については後ほど触れます。この日は4月から5月を彷彿させるような温かさで、チューバホーンさんは音への影響を気にされていました。
ダイアナ・クラールの「California Dreaming 」でスタートしました。こちらはSACDですがCD層で聴きました。ロッド・スチュワート、クリストファー・クロスと続きます。「Ride Like The Wind」は中学3年の時に知り、かなり衝撃を受けました。疾走感のある楽曲、懐かしいです!

マイルスの名盤『Kind of Blue』は、数多くのCDが存在しますが、音の良いとされる盤で「So What」をかけていただきました。他、ロイ・ヘインズ(Trio)、上原ひろみ等。ベニー・ゴルソンはハンコックさんの持ち込みだったでしょうか。リー・モーガン、フィリー・ジョー・ジョーンズ等フィラデルフィア出身のメンバーとの共演です。

太田裕美とアリスはそれぞれベスト盤から「しあわせ未満」「夢去りし街角」を聴きました。私がリアルで聴いていたのは「夢去りし街角」の方です。「しあわせ未満」は、後追いで高校時代にマイブームになった際にカセットテープで聴いてました。『コバルト・アワー』の曲はどれも好きですが、「花紀行」渋かったです。松田聖子もユーミンでつながりました。B面コレクション『Touch Me, Seiko』からかけていただいた「ボン・ボヤージュ 」「制服」は、いずれも呉田軽穂(ユーミン)作品です。

最後のクラシックは、マーラーの5番(ブーレーズ指揮)、2番(キャプラン指揮)から。ハンコックさんとセンターポジションを変えて聴かせていただきました。普段、ほぼマーラーを聴くことの無いのですが、5番、第1楽章冒頭のトランペットは、耳に馴染んでいます。

TL0 3.0を導入し、フローティングボードを各機器にあてがった段階で、チューバホーンさんのサウンドは完成した印象を持っていました。今回セラミックツィーターの有無を聴かせていただき、オーディオの奥深さを感じました。ダイアナクラールで、セラミックツィーターを外した途端、音の輪郭が緩くなりました。ジャズ(曲は失念)でも、ツィーターありの方が、ベースが沈み込み、彫が深くなりました。スーパーツィーターが低音に効くとは言われますが、今回のセラミックツィーターも同様な効果を持っているのでしょうか?
ハンコックさんの帰宅時間を考慮し、感想戦の開始をいつもより2時間ほど早めました。夕方から開いている、下井草駅前の「石丸商店」にしました。ここからOさんが合流し、オーディオ談義を続けました。Oさんもやはりセラミックツィーターを導入されています。お二人から、セッティングは難しいとの話が出ました。コンデンサーによる帯域調整もそうですが、向きの調整がシビアだそうです。その他に、ハンコックさんの近況、当方のオーディオ構想などの話題を交えて、2時間があっという間に経過しました。
チューバホーンさん、ハンコックさん、Oさん、ありがとうございました。次の交流を楽しみにしています。