野菜ソムリエPro. AndyのBlog

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いよいよ出番のビニルハウス

2010年10月21日 20時40分06秒 | 野菜&果物

写真は、今年7月に撮影した土壌消毒中のビニルハウスの内部。

タダでさえ暑かったのに、締め切った真夏のビニルハウス。

中に入ると100%熱中症です。

このビニルハウス。
面積もたいしたことありませんし、
4年前までは、一切土壌消毒しませんでした。
ところが、ビニルハウスは外気がセパレートされていることから、
肥料は年々残留しますし、
病害虫、病原菌もかなり発生し、
近年は栽培する野菜に限らず、
春の果菜類の育苗でも支障をきたすように…。

そこで、3年前から土壌消毒をしています。
時期は、7月上旬から梅雨明けの直前。

と、いっても、薬品は一切使いません。

使うのは米ぬかだけ。

やり方は
(1)ハウスに米ぬかを前面に土が見えなくなるくらいまく。
(2)土を耕し、米ぬかと土をなじませる。
(3)大量の水を入れて土を湿らす。
(4)古ビニールで土を覆う。
(5)ビニルハウスを締め切り、秋まで放置。

本当は鶏糞を使ってもいいのですが、
ここの土、粘土質であることから元来肥沃。
さらに残留肥料により、土が肥えていたことから、
これ以上肥料をやると窒素過多になると思い、
米ぬかだけにしました。

こうすることで、梅雨明け後の夏のカンカン照りの太陽熱と、
米ぬかの発酵熱で、害虫や病原菌が死滅します。

目安は、ドブのような臭いと発酵の甘い香り。
この臭いがすれば発酵(殺菌)がうまくいった証拠です。

先日、土を覆っていた古ビニールを外し、
野菜を植えれるようにしました。

…と、いっても、意外に土がふかふかしています。

その為、今年はあまり耕さずに無肥料で野菜の種を播こうと考えています。

無肥料である理由は、土壌消毒として仕事した米ぬかが、
そのまま肥料となっているから。

気になる成果ですが、
この方法で土壌消毒をしたら、害虫や病原菌の被害が激減。
夜盗虫(ヨトウムシ)やネキリムシの被害も激減。
菜っ葉類は殆ど害虫が付かず、
キャベツは一番外の葉っぱだけ害虫に食われただけにとどまり、
植えたもの全て結球しました。

レタスなんかわんさか採れて、
食べるのに難儀したぐらいです。

(備考として、キャベツはコンパニオンプランツをしませんでした。
今年はレタスなどのキク科とコンパニオンプランツをしようと考えています。
それで、害虫の被害がもっと減らせそうです。)

また、春の育苗においても、
病害虫、病原菌の被害が激減しました。

これから、このビニルハウスの出番です。
冬が旬の野菜で、霜に弱いものはここで育てます。

また、時期を追って紹介していきます。
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