野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

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★野菜ソムリエPro.&ベジフルフラワーアーティスト   宮坂敏史オフィシャルサイトURL
https://miyasaka831.jimdofree.com/

いろんなのが集まったら…?

2012年02月29日 22時30分46秒 | マイファーム

この写真。
うちのミニハウスの写真の一部です。

自画自賛するようですが、いろいろな野菜が混在して育ってますね。

「何これ?」と思われたことでしょう。
これは、コンパニオンプランツを活用した栽培方法です。

コンパニオンプランツって何?

カタカナで、下が噛みそうな名前ですね。

これは、お互い同士助け合う相性のいい作物の組み合わせのこと。

相性の野菜同士を一緒に混ぜて栽培することで、
病気の予防だけでなく、お互い刺激しあうことから野菜がすくすくと成長するのです。
もちろん、味もよくなります。

写真では、
キャベツとレタス、オータムポエム(※)を混ぜて栽培しています。

キャベツやオータムポエムの害虫はレタスが嫌い。
レタスはキャベツの害虫が嫌いだからです。

しかも、お互い刺激をし合って育っています。

※オータムポエム
とうたちを食べるアブラナ科の野菜。
アスパラガスに似た風味がある。


これ以外にも、僕はうり科(スイカ、カボチャ、キュウリなど)や
トマト、ピーマン、ナスなどは苗を植えるときにネギと一緒に植えます。

今年は、更にいろいろな組み合わせを試してみたいと考えています。

ところで、
「いろいろな野菜を混ぜて植えると、お互い刺激をしあう。」

社会でも同じではないでしょうか?
その典型的な例が、異業種交流会やコミュニティだと思いますね。

余談ですが、相性の悪い野菜の組み合わせもあります。
こちらも人間と同じですね。


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感性の大切さ。

2012年02月24日 23時31分25秒 | 野菜&果物
ご承知のとおり、僕は絵画も描いています(たいしたことありません)が、
最近、野菜ソムリエ活動をする上で、
感じたことがあります。

それが「感性」。

生意気なことをお話してすいませんが、
僕は、野菜を見分けたり、品種ごとの味の違いを感じたりして、
生活者(消費者)に伝えています。

絵画のほうは、主に風景や静物などの写実画を描いています。
ジュニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエ初級)を取得してから、
野菜&果物をモチーフにしたものを中心に描いています。

絵画を描く際、モチーフを観察しますが、
その着眼点が、まさに野菜の見分け方、あるいは外観の特徴の捉え方
にもつながっているような気がしています。

また、それが味の違い(味覚)を感じることにも
つながっていくのではないかとも考えています。

それに気づいたのが、先日参加した「アグリフードEXPO 2012」。
日本全国からいろんな農産品が勢ぞろいしていました。
1つの野菜でも、品種が違う。
作られた都道府県も違う。
栽培法も違う。

試食しながら、
「自分の感性はまだまだやわ…。」と感じました。

よく、テレビのグルメ番組などで、
「うまい!」などと一言だけしか言わないレポーターがいます。
これを見るたびに、疑問に思うことがあります。

とはいえ、僕の感性はまだまだ。
これからも「感性という仕事道具を磨くため」に描いていきます。

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キリボシダイコン

2012年02月22日 20時03分53秒 | 野菜&果物
只今、切干大根挑戦中。


こちらは、おなじみ青首大根の切干大根。
これは1月中旬撮影。干した直後でした。




こちらは紫大根「紅しぐれ」(トーホク種苗)。
輪切りにしたときの独特の模様を生かしたく、輪切りで干してみることに…。

とある先輩野菜ソムリエの方曰く、
「紅芯大根はそのままの色で干しあがりますよ♪」とのこと。

ということは、キレイな紫色で仕上がるかも・・・。


ちなみにこちらが紫大根の切る前の姿。
今年は天候の関係でしょうか?
本来なら外観ももう少し赤っぽい紫になるのですが、
今年は色は薄めです。

楽しみですね。

そういえば最近、大阪の異業種の方とお会いすると、
干し野菜の話題が多いですね。

その一方、僕の近隣の地域ではだんだんと切干大根を作っているところがが減少。
高齢化のせいもあるでしょうけど。

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アグリフードEXPO 2012に行ってきました。

2012年02月18日 22時21分43秒 | 野菜&果物
2/14(火)大阪南港ATCで実施された、
「アグリフードEXPO 2012 in 大阪」に行ってきました。

これは、日本全国の農産品を一同に集めた博覧会。

ちょうど、昨年5月の泉州玉ねぎ収穫体験で、
お世話になりました射手矢農園さんが出展されるとお聞きし、
即決で参加することに。

でも、2日前、外出先で判明したこと。
それが「参加するのに招待状が要る」ことです。
しかし、僕は持ってません。

そこで、事務局に直接お電話し、当日開場で招待状を頂くことに、

そして当日。
開場受付でその旨を告げると無事に招待状を頂きました。
事務局の皆さん、ありがとうございました。

さて、僕は開場と同時に来ましたが、すでに受付は大混雑…。

とはいえ、とにかくいろいろな特産品に触れることが出来ました。

で、出展されている射手矢農園さんを探していると…
五條市西吉野町の堀内農園さんと久々にお会いしました。
堀内農園さんは昨年6月、シニア野菜ソムリエの関宏美さんのイベントで
ご一緒させて頂いた方です。
ここの柿チップ、格別ですよ。

で、ふと目線を横にやったら、なんと射手矢農園さんと
ご一緒に出展してはったんです。

1つのブースで、お2人との久々の対面!

その後、先月、打ち合わせでお伺いした企業様も出展されていることから、
大急ぎでそちらのブースへ。
そして社長さんとも再会。
直接お会いするのは2回目なのですが、ボクの姿を見かけるや否や
すぐに話しかけてくださりました。
農業のこと、野菜のことでつい話し込んでしまいました。
(ありがとうございました)

他には、自然農法のお茶を生産している健一自然農園の伊川さんも出展されていることを
発見!偶然再会。

さらには奈良・斑鳩の八百屋さん、八百丑の堤さん、
野菜ソムリエコミュニティ奈良のTさんとも
偶然お会いしました。

この日、印象に残ったものを少しご紹介します。

●おにぎり大根のジャム(徳島)
形は加賀の打木源助大根のようですが、それよりも2回り大きい大根です。
大根の食感を残しつつ、フルーティーに仕上がっておいしかったです。

●紅芯大根のジャム(徳島)
中国の北部、気温が低く降水量が少ない地域が原産の大根。
あの中身の赤い大根です。
ジャムの色はまさにフルーツ。
しかも上品な甘みがあっておいしかったです。

※ちなみにこの2つのジャムは生産者が同じで、
 徳島のジュニア野菜ソムリエの方です。

●あまおう&タバスコのソース「小悪魔ソース」(福岡)
まず、あまおうの香りと甘酸っぱさが来て
その後、ピリッとタバスコが効いてきます。
タバスコとお聞きすると、激辛を思い浮かべるかもしれませんが、
そんなことありません。

とはいえ、ネーミングがいいですね。
ちなみにデモ販売は福岡の野菜ソムリエの方でした。

●レタスのキムチ(香川)
意外といけます。
そのままチャーハンの具にも出来そうですね。
そういえば、香川の野菜ソムリエの皆さん、レタスのレシピ開発に
勤しんでおられました。

●フルーツトマトのキムチ(愛媛・西条)
野菜ソムリエ協会、福井理事長も特産品PRに参画している西条市。
フルーツトマトの甘みとキムチの辛さが合います。
そのままパスタのソースやピザに。

●ゴボウ茶(福岡)
柳川ゴボウのお茶。
ゴボウの風味がなんともいえません。
しかも、アクは全く感じません。
ポリフェノールの一種である「クロロゲンサン」が
胃にしみてきます。
これを飲むとなんとなく「ホッ」としますね。

それから、昨年12月、僕も店頭販売させて頂きました、
「大丹波味覚フェア」に登場のあのタマゴも登場していました。
(有)カンナンファームさんのタマゴ!
神戸の某有名ホテルのレストランにも登場しているそうです。

試食はタマゴに醤油を数的たらしただけ。
それだけですごい旨い!
つい「ご飯欲しくなりましたわ!」って言ってしまいそうでした。
今回は、実際に使用しているこだわりのエサも展示していました。
もちろん、「おいしかったですわ!」とお伝えしておきました。

今回参加して、見たことのない野菜&果物。
そして、いろいろなアイデアの商品に触れることが出来ましたし、
どこも地産地消に力を入れていると感じました。

試食しまくりましたので、昼食は要らず(笑)

このアグリフードEXPO。
まだまだお話したいことはあるのですが、
それはまた別の機会に…。

また、こういったイベントがあれば、顔を出したいと思います。

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栗のような食感「吹田くわい」。

2012年02月16日 20時38分57秒 | ベジフルオンリーワン
先月末の「ほんま旨いもん塾」で出会った野菜をもう1つ紹介。


こちら、「吹田くわい」です。
なにわ伝統野菜に指定されています。

【くわい】
オモダカ科の水生植物。地下に出来る塊茎(かいけい)を食用とする。
お正月のおせち料理でおなじみの野菜。
一言でいうと、「イモ」を食べる野菜です。



食べ比べの際に頂いた吹田くわい。

食べた感じは、栗のような食感と表現されますが、
まさにそのとおり。


焼いたものでしたら、芋ではなく、木の実に似た風味がします。
昔、子どもの頃に秋になるとどんぐりを拾うて遊んだときを思い出しました。

この吹田くわい、本当に栽培が大変です。

吹田くわいは文字通り、大阪府吹田市のご当地野菜です。
昔はよく作られていたそうですが、絶滅の危機に。

しかし、この味を守ろうと、復活への道がスタートします。

でも、いざ栽培すると収穫できない…。
しかも連作に弱く、栽培面積を増やしても収量が増えるか?というと、
ダイレクトにはそうはいかない。

しかも、ちょっとした衝撃でもすぐに傷が入ります。
決して揶揄しているわけではありませんし、
語弊があるかもしれませんが、
その取り扱いの難しさは「陶器よりも扱いにくい」ともいえるでしょう。

くわいは水田で栽培されています。

収穫もその水田の中に入って、足をとられながらの作業。

田植えでも足をとられて大変ですが、もっと大変ですね。

傷つきやすいため、収穫は手作業とのこと。

泥の中からくわいを探さないといけません。
そのときも、ちょっと手に力が入っただけで傷つきます。

また、泥だらけのくわいを水で洗う際も、
ちょっと水を強くかけると傷つく。
そのため、水をゆっくりかけて泥を洗い流すそうです。

その栽培の難しさは、
吹田市民ですら、「吹田くわいは作るもんじゃない」といわれたほど。
それくらい大変だったのです。

しかし、こういった困難も乗り越え、少しずつ普及しはじめました。
そして、なにわ伝統野菜に認定。

また、万葉集にも吹田くわいの記述があるそうです。
奈良との関連もありそうですね。

さらに、吹田くわいは唯一、花が咲くくわいだそうです。
吹田くわいの写真、こちらにあります。可憐な花が咲くのですね。
http://www.suita-kankou.jp/?page_id=328

独特の栗のような食感。吹田くわいでしか味わえないでしょうし、
日本にしかないものでもあり、希有の存在といえるでしょう。

ボクも一度、栽培している様子を見てみたいですね。

最後に、参考サイトをご紹介します。

◆吹田名品 吹田くわい(吹田市観光Web)
http://www.suita-kankou.jp/?page_id=88

◆大阪府 なにわの伝統野菜「吹田慈姑アラカルト」
http://www.pref.osaka.jp/hokubunm/alacarte/0812kuwaiala.html

◆吹田くわい(吹田市5大学研究機関 生涯学習ナビ)
http://www.suita5u.com/suita_kuwai.html

◆吹田高校 吹田くわいプロジェクト
http://www.osaka-c.ed.jp/suita/project_kuwai.html

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