回顧録になります。
9月初め、下市町「どろんこ畑」さんの直売所で見つけましたブドウ「赤嶺」。
エコファーマーでもある「水本果樹園」さんで作られています。
甲斐路の生まれ変わりのブドウで、甲斐路よりも10~20日程早めに出回ります。
粒は本来、鮮やかな紅色に色づくのですが、長雨の後の猛暑のせいか、ほのかな色づきになってます。
※紅色の色素はアントシアニンですが、気温が高いとキレイに発色しにくい傾向があります。
味は甲斐路に似ていて、濃厚かつ、さわやかな甘さにほのかな酸味がジワっと広がります。
歯応えは甲斐路よりもややシッカリ目のように感じ、食感はシャインマスカットに似ています。
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ぶどう「マスカ・サーティーン」
下市町栃原にある直売所「栃原道しるべ」で見つけました。
デビューして数年経ってない新品種。
皮ごと食べれるブドウ「シャインマスカット」を超える新品種!?として誕生したそうです。
香りはシャインマスカットに似ています。
甘さはシャインマスカットよりも上品で、ややサッパリした感じです。
皮はシャインマスカットよりも薄く、果肉はジューシーです。
香りと味はシャインマスカット、噛みごたえはロザリオビアンコといった感じです。
僕個人的にはマスカサーティンの方が庶民的かな?と思います。
ネットメロンで例えたら、
シャインマスカットがマスクメロンなら、
マスカサーティンはアンデスメロンみたいな位置づけでしょうか?
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九州生まれのタネなし黒ブドウ「BKシードレス」
下市町栃原の直売所「栃原道しるべ」に売られてました
。中野さんという農家さん作です。
2011(平成23年)にデビュー。
九州大学で「マスカットベリーA」と「巨峰」
のあいだに誕生したという
九州生まれのタネなし黒ブドウ。
ベリーAの「B」と巨峰の「K」、
しかもタネなしですので、
「BKシードレス」という名前がついたそうです。
粒の大きさは巨峰と同じくらい。
果肉は巨峰よりシッカリ目で、実離れはよいです。
ジューシーさは巨峰よりやや少な目でしょうか。
甘味は巨峰より強く、酸味は殆どありません。
口にしてから、ジワーッと広がり、更に香りとともに余韻もあります。
しかも1週間ほど冷やすと味は更に濃厚になるそうです。
皮が固めですので、皮ごとはオススメではないかもしれません。
ただ、木熟させると粒が房から外れやすい為、
召し上がる際に房を持ち上げた時はご注意下さい。
(生産者によっては、房から実を外してバラで販売されている可能性もあります)
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シーズンが終わりかけで、回顧録となりましたが、
下市町栃原の直売所「栃原道しるべ」に売られていたブドウ「クイーンニーナ」。
中野さんという農家さん作です。
2011(平成23年)にデビューした、まだ新しい品種の赤系大粒ブドウ。
粒の大きさは巨峰よりやや大きめ。
見た目は多少劣るかもしれませんが、味はビックリ。
巨峰を濃くしたような甘味が口の中に広がり、酸味は殆どありません。
しかも皮ごと食べれて、食感はパリッとしています。
果肉はプリッとしていて、ピオーネよりもシッカリ目。
甘くて、大粒で、食べ応え抜群のブドウです♪
大粒で生産量が少なく、あまり見かけないブドウです。
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吉野・下市のさくらんぼ農家「辰誠園」の辰巳嘉直さんところへ。
コチラのさくらんぼ。
おいしさが半端ありません。味わいが濃厚で、かみごたえバツグン!
そのヒミツは、「標高400m」の高台の傾斜地で、“糖質オフ”ならぬ「窒素オフ」で、「完熟収穫」しているから。
辰巳さんの畑の足元を眺めると、ところどころイタドリが見受けられます。
僕の持論ですが、畑の足元に生えている草や果物の樹木の幹、
畑に共存している昆虫や天然のミツバチなどは、農家さんのコダワリのバロメーターだと考えてます。
イタドリが生えているってことは、土がやせている証拠。
やせた土地では果物が出来ないって思われがちですが、そうでもありません。
やせた土地で育てることに、子孫本能にチカラが入り、実に栄養タップリ行き渡り甘くなるそうです。
さらに、通常より樹と樹の距離を開けていることもヒミツの一つ。
いわば、“三密を避けた”栽培です。
太陽の恵みが浴びやすくなり、甘く、色づきやすくなります。
さらに風通しもよくなり、病気にかかりにくくなります。
濃ーい味わいで、歯ごたえ食べ応えがあり、紅色が濃厚の「紅秀峰」
コクのあるやわらかい酸味が特徴の「高砂」など数種類のさくらんぼが実っていました。
(甘さと酸味のバランスが絶妙の「佐藤錦」と、糖度29度を記録した「紅さやか」は完売したそうです。)
辰巳さんのさくらんぼは、“ミツバチと共存しながら”の人工交配。
ミツバチと共存しながら、約10日かけて人の手でじっくり交配していきます。
畑はさらに進化中。
「紅秀峰」という種類は、2パターンの枝の仕立て方で育て、実の付き具合、大きさ、ロスの割合の変化などを観察しているそうです。
そして、現在実験栽培中の、幻の黄色いさくらんぼ「月山錦」。
1本あたりの実のなる数もかなり少なく、旬は一瞬。
さらに非常にデリケートで、出回る数も少なく、幻の中の幻のサクランボです。
今回、特別に頂くことに!
月山錦を口にするのは生まれて初めてです。
完熟させると黄土色になるとのことですが、黄土色というよりも、金色っぽさも感じる大きな1粒。
非常に甘みが強く、酸味はほとんどなく、しかも後味がスカッとしてます。
果肉の食感はまるで“天然のジュレ”。
吉野・下市の地で未曽有の月山錦。
納得の美味しさになるまで、そして安定した収量が見込めるまで目下、試行錯誤中。
いわば、下積み中です。
デビューを心待ちにしております。
辰巳さん、ありがとうございました。
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