先日、とある農家さんと20年ぶりの再会が出来ました!
その農家さんは、
吉野は下市町梨子堂地区の
「辰誠園」の辰巳嘉直さん
なぜ、20年ぶりかというと、
辰巳さんは地元の農協にお勤めの頃、ボクが中学生でした。
辰巳さんもコダワリの果樹農家さんで、
その1つ、さくらんぼも作っておられます。
極力農薬と化学肥料を必要最低限に抑え、
糖度は20度を超えます。
中にはなんと、25度を超えるものも。
糖度27度!だろうと言われている
「紅秀峰」というサクランボを試食しました。
辰巳さん曰く、甘過ぎてしつこさが残るかもしれないとの事ですが、
甘味タップリで濃厚、果肉はシッカリしていて、思ったよりしつこさは少なくサッパリでした。
しかも1個でもボリュームがあります♪
他にも、紅さやか、紅きらり、紅香、ナポレオン、佐藤錦なども作られてます。
写真は「紅さやか」。
完熟させるとアメリカンチェリーよりも黒っぽい紫色になります。
甘みと酸味のバランスが取れていて、酸味もさわやか。
歯ごたえもあって見た目以上に食べやすいです。
そのほかの種類の写真&味は後日詳しくご紹介します。
糖度20度越えのヒミツですが、
カンタンに申しますと『腹八分目』で、
糖質オフならぬ『窒素オフ』で、
『完熟』収穫しているからです。
これは、辰巳さんが、生活者に知ってほしいとおっしゃってる事でもあります。
どういう意味か?
詳しく解説していきます。
・梨子堂地区は標高が高く、さくらんぼ畑は標高400mの山の高原(ほぼ、てっぺん)に位置する。
→長野県松本市に近い気候。寒暖の差が甘さを育む。
梨子堂地区の風景。
写真のとおり、遠くに景色が見通せます。
・畑がやせた土で傾斜地
→フルーツトマトと似た条件。水はけのよい(水気が少ない)やせた土地で育てる事で、
サクランボは地中深くに根を伸ばす事から根(土台)はしっかりし、甘くなる。
こちらの写真を見てください。
生えている草はイタドリ。
イタドリはやせた土に生えます。
そして土が石?交じりでパサパサです。
・サクランボが成長する為に最低限必要な分の肥料しか施さない。
いわば、「腹八分目」。
→サクランボの木が、養分が足りないと感じたら地中深くに根を伸ばし、土台がしっかりする。
その結果、子孫本能にチカラが入り、甘くなる。
・糖質オフならぬ『窒素オフ』
チッソをほとんどやらない栽培法。
→病気のリスクが減らせると同時に、さくらんぼの樹の子孫本能が強くなり、実に栄養分がいきやすくなる。
更にタネを守ろうとするから、実が甘くなる。
窒素は葉っぱの肥料です。
人間で例えたら「糖質」でしょうか?
糖質は成長に欠かせませんが、とりすぎたら虫歯やら糖尿病などの生活習慣病になりやすくなります。
窒素も同じで、やりすぎたら病気にかかりやすくなりますし、味も悪くなりやすいです。
最近「糖質オフ」が流行ってますが、我々人間が糖質オフにより健康体を保つのと同じく、
窒素オフをすることで健康なサクランボの樹を保たれているのです。
・完熟収穫
→たくさんの栄養分が実に行き渡り、しかも太陽の恵みが長く当たる為甘くなる。
また、辰巳さんのサクランボの樹は大産地・山形より低め。
これは、完熟収穫するため。
サクランボの実を1つ1つじっくり見極めるために、どの樹も脚立で収穫できる高さにしているそうです。
どなたでも喜んでもらえる為に、そして、サクランボの樹のために、
吉野・下市は梨子堂という地で、
サクランボを作られている辰巳さん。
こうした背景を知って頂くため、販売方法も直売のみにしているのだそうです。
夕方にお伺いし、
他にナシ畑や柿畑にもお邪魔する予定でしたが、
20年ぶりの再会ということもあり、
2人で話し込んでしまい、
日没にも雨にも気づかず、
サクランボ畑で立ちっぱなしで4時間半以上!
気がついたら21時30分でした(≧∇≦)
辰巳さん、ありがとうございましたm(__)m
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