ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

160310 小津安二郎ワールド、「長屋紳士録」飯田蝶子主演。昭和22年、私が2歳の頃のにっぽん!

2016年03月10日 | 趣味と交遊

昭和20年5月生まれの私。幼少時の記憶が不鮮明。この映画は昭和22年封切。戦後焼け跡時代の日本の風景がみれるかと思って映画を見た。白黒72分、俳優も10名足らず。主役は飯田蝶子。若かりし笠智衆が脇役ででている。

柱時計、瀬戸物の火鉢、バラック建ての長屋、竹竿の物干し、子供の遊びはべったん。川べりでの魚釣りなど。時代はマッカーサー占領下の敗戦日本、物資不足でハイパーインフレ。国民は苦しい生活を余儀なくされ、労働争議が頻発。650万人結集の二一大ゼネストはマッカーサーによってストップ。帝国憲法改正の草案がGHQ指導の元、おこなわれ昭和21年11月3日、日本国憲法として成立、翌22年5月3日施行、主権在民の憲法体制がスタート。

 映画は笠智衆が親にはぐれた男の子を長屋に連れて帰り、一泊させてやってほしいと頼むがたらいまわしで誰も断る。くじで当たった飯田蝶子が子供をしぶしぶ預かるが寝小便した子供につらくあたる。2~3日後また寝小便、ひどく叱ったあと子供はどこかへ出てしまう。捜し歩くが行方わからずがっかりする。だんだん子供への愛着が出始め寂しくしているところに笠智衆が連れ戻す。子供と写真館で写真を撮ったりしてづっといてよいよと子供にはなす。そんな時、父親が迎えに来て子供はでてゆく。昔は向こう3軒両隣仲良く生活してきたが戦後日本はエゴの固まりになり自分さえ良ければという風潮になってきたことを反省する。といった筋書き。

 まあ戦後70年、物質的には豊かになったが心は荒んでいる感じではあるね

コメント
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