ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

250106 プライムビデオで「パーフェクトデイズ」役所広司を観る!!

2025年01月06日 | アフターエイティ80代

年末年始の咳熱の影響で体調はいまいち。日曜日の武蔵寺写経会欠席。そして今夕、予定の写真愛好会の新年会も欠席通知。息子も週末、岡山にかえった。世の中、企業も病院も、官庁も仕事再開、経済活動が始まった。

昨今の日本社会、とにかく騒がしい。SNSでもテレビでも私の趣味にしてきた写真でも今の人間は、一見して面白いもの、驚きのモノ、スポーツでもド派手な活躍にペットでもおもろい所作をもとめて動画が飛び交う。見ている人間の現実レベルと違いすぎるものへのあこがれか、気分転換か?

フェイスブックをみていても絶景写真やソラクモやいろんなグループが写真を投稿、イイネをもらうべく狂奔している。足元に健気に咲いている小さな花々に興味を示さない。今のカメラは良くなっている。誰でも天の川の写真は撮れる。ただ夜中に阿蘇,久住界隈にでかける行動力があるかどうかの差。まあ、要するに他人に認められたい、関心を示してほしいと思う人間がやたらに多いということだけ。殺人しないだけでもましということか。

久しぶりにテレビでプライムビデオのボタンをおして、映画のチェック。「パーフェクトデイ」が推奨リストにあがっている。役所広司がカンヌ映画祭で主演男優賞をとった映画か?!と

変わり映えしない日常のなかに変化と楽しみ、幸せを見出す生き方

平山(役所広司)は毎日同じ時間に目覚め、ひげをそり、口ひげを整え、歯をみがき、植物に水をふきかけたのち、自動販売機でいつもの缶コーヒーを買って出勤する。ぴたっと同じルーチンワーク。BGMはカセットテープに収録された古い音楽。丁寧に公共トイレの清掃を行い、昼飯は神社のベンチで木漏れ日を眺めながらサンドイッチを食べる。いつも古いフィルムカメラでその日の木漏れ日を撮影する。仕事が終わったら銭湯で一番風呂、疲れを癒し、夕飯はいつも同じ居酒屋へ。すっかり常連になっているので、注文せずともいつもの酒と料理が運ばれてくる。帰宅後は古い小説を読みながら就寝。これが彼の仕事の日の1日だ。休日も同じようにルーティンがある。

映画は同じルーティンが繰り返されるが今日は何が起こるのかと観ているものをあきさせない。一見変わり映えしない日常だが、彼はどこか満足そうだ。それは小さな変化例えば公共トイレに残されたメモを通して見知らぬ誰かと⚪︎×ゲームをしたり、昼飯を食べる神社に木の苗が生えていたら持ち帰って育てたり。車のなかではその日に選んだ音楽を聞いて身体をわずかに揺らす。その日に自然が見せる表情や自分の心身状態に身を委ねて、その変化に幸せを見出している。平山にはそんな幸せ発見能力がありそう。

なぜ我々は人からの評価を望むのか、変化を求め平凡をきらうのか

平山の同僚・タカシ(柄本時生)という若い男は、どうせ汚れるのだからと適当に仕事をして、お金がないから恋ができないんだと嘆く。トイレ掃除という変わり映えしない仕事に辟易とし、お金に執着している。平山と対照的に自分が何によって幸せを感じられるのか理解していない。

映画をみはじめて、平山という男がどうしてトイレ掃除の仕事をやりはじめたのか、どんな過去を持つ人間なのか?だったが。突然現れた平山の姪・ニコと、妹でありニコの母・ケイコ。ニコは母親のケイコとの折り合いが悪く、現実から逃れたいと日常に変化を望む。ただただ今を見つめ続ける平山とは真逆の存在だろう。印象的に繰り返される「今は今、今度は今度」という言葉。平山が今この瞬間を生きるべきとニコに言う。

ニコを迎えにきたケイコが発する「本当にトイレ掃除しているの?」というセリフ。平山は公共トイレの清掃員の仕事に責任感とプライドを持ち、その仕事が周りからどう見られていようが、彼には関係ない。平山の仕事ぶりとケイコのセリフが対比。平山とケイコが全く違う世界を生きている感じ。

人との関係性の変化や人からの評価に重心を置くと人は息苦しくなってくる。周りに影響されずに自分を貫く平山はどこか聖人のようで、なぜか観るものは憧れを抱いてしまうのではないか。

平山にとって幸せとは、まさしく彼のルーティンとそこに訪れる小さな変化を見つけることなのだろうが、その幸せがすぐに崩れてしまうものであることも理解しているようにも見える。

終盤、平山の妹・ケイコが平山の元を訪れ、2人の父親の病状について話をするシーン。ケイコが乗りつけた高級車。平山の実家は富裕?。そこから逃げ出した平山は父親との折り合いが悪かった?平山は今にも泣きそうな苦しげな表情。彼には、自分の幸せを守るために捨てたものがあり、それに対する罪悪感を抱いているような表情。平山は自分の幸せを守るためにもがいた末に、今の生活を手に入れているのかもしれない。しかしそんな幸せ感にも簡単に崩れる危うさを感じているようだ。

人間はひとりで生まれ一人で死んでゆく、所詮は一人だといっても、関係者や関係物は存在する。ラストシーンでわずかに瞳を潤ませる平山の表情が印象的な映画でした。小津安二郎作品のようにこの作品も長く日本人に見られ続ける作品になりそうな映画でした。

 

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250103 素人判断はやはりダメ?!市販の咳止め薬、ブロン液効いた!!家族集結、正月の宴、孫たちの成長。箱根駅伝、青山学院の圧巻の連覇!!

2025年01月03日 | アフターエイティ80代

 気管支拡張吸入薬が効きましたと前回ブログでご報告しましたが、元日の夜、2回目の吸入をしたにもかかわらず、夜中、8度越えの発熱と咳、なんということか。素人判断はだめだったのか?

 翌二日、午後長女家族がやってくる日の10時過ぎに、大晦日にドラッグコスモスで購入した、何回か使用歴のある咳止めシロップ、新ブロン液エースを思い出し、10時ごろ所定の半分ほどの量を飲用。しばらくすると咳がでる雰囲気がなくなる。

これを買う時、ドラッグの薬剤師がレジにきて、他所で同じのを買ってはおられませんでしょうねとおかしなことを言う。当局からこの製品の販売に制限をかけているとか?最近の若者が夜公園で市販薬を大量飲用、ドラッグ代わりにしているニュースを思い出した。麻薬のようなものかもしれない。

13時、恒例の家族そろっての正月の宴。スパークリングワインのみ用意された。カミさんが昨夜から一気につくりあげたオードブル類。おいしそう。孫娘は先般推薦入試で志望大学に合格、今日は悠々としている。孫息子は4月から中3、来年高校受験、背丈も伸びた。正月のたびに家族の様相もかわる。お年玉は孫娘は今年が最後?今年は熱、咳のせいで日本酒はなし。働き方改革が叫ばれる中、娘婿も今48だが、55になったら転進などと考え始めているようだ。3時前、宴終了、リビングで歓談。

あと5年、2030年、私は生きておれば85歳、カミさんは81歳、孫娘は社会人1年生、孫息子は大学生ということになる。どんな世の中になっているだろうか?5時前、彼らは帰っていきました・・・

正月の華、箱根駅伝。昨日、往路、中大にリードを許していた青山学院が最終5区、箱根芦ノ湖、山岳コースで劇的第逆転優勝、すごい底力でしたね。

そして今日、復路。1分47秒のリードで青学が8時スタート、その後中大、早稲田と続く。

駒大の追い上げもむなしく、圧倒的選手層を誇る青山学院が堂々の2連覇をはたす。どの選手も20kmを走り切る実力を持つといわれる。すごいですね。大会新記録で優勝してしまった。

ますます原監督の年収も上がっていきそうですね!!

 

 

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250101 令和7年元旦、明けましておめでとうございます!!

2025年01月01日 | アフターエイティ80代

当ブログに来訪いただいている皆様、2025年、令和7年、明けましておめでとうございます。何がめでたいのかとおっしゃる方がおられるかもしれません。

かく申し上げる私も年末の咳と熱、まいりました。大晦日の夕方7時、咳はどのようにして出るのか。天の啓示といいますか、私の持病、軽度COPDの薬として処方されていたレルベアという気管支拡張の吸入薬を思い出し、吸入。その後入浴し、第九を聞き、行く年くる年を見ている時間帯、布団にはいっていても咳はでず。連日悩まされていた咳の原因はのどの炎症ではなく気管支に問題があったのでは?

導眠剤も飲んで新年の朝5時すぎまで眠ることができました。ありがたや。

新年最初の水でわかした湯でお茶をいれ仏前に、そのあと梅干をいれたお茶で新年スタート。寒くなく天気上々、和室でお屠蘇をいただいた後、御雑煮、毎年の定例コース。違うのはスパークリングワインや日本酒がなかったこと。カミさん自製のおせちを楽しみしばし歓談。なにやらお屠蘇だけで気分が良くなった感じ。おいしそうな料理を目の前にすればとにかくお酒という今までの固定観念を払拭する必要がありそう。

当ブログの自己紹介文変更させていただきました。いまや80代、ゴールデンセブンティは終わり異次元の80代です。なかなか煩悩から脱却できない80男の迷走ぶりをご笑覧ください!庭先では明るい正月、初春の日差しをうけてメジロやヒヨドリ、しろはらなどが飛びかっています。

早々に正月の宴はきりあげ、息子と妻は太宰府天満宮や竈門神社へお札の返納、初もうでに出かけました。テレビでは実業団マラソン。箱根駅伝などの猛者が企業に就職し、社名を胸に頑張っているようです。ホンダと旭化成のアンカー勝負のデッドヒート、見ごたえがありました。優勝した旭化成のアンカー、並走しているときの口元の表情に余裕が見られました。ラストスパートはあっという間でした。

今宵は恒例の芸能人格付けチェック、まあとりあえずは新年の幕開けをゆったり楽しみましょう!

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