2007/05/12
「若草の生い立つさまをかたわらで眺めていたくまた文をやる()」
「面影は身をもはなれず山桜心残りかぎり留めて来しかど(#56)」
「面影がついて離れず片時も心はそこに置いてきたのに()」
「山桜まだ難波津もつたなくていかに心に添いがたきかな()」
「難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春べと咲くやこの花(古今六帖、習字の練習に使った)」
「浅香山影さえ見ゆる山の井の浅き心をわが思はなくに(万葉集)」
「嵐吹く尾上の桜ちらぬ間を心とめけるほどのはかなさ(#57)」
「盛りなる尾上の桜見るだけで散れば忘れるあなたの心()」
「浅香山あさくも人を思わぬになど山の井のかけはなるん(#58)」
「汲みそめて悔しと聞きし山の井の浅きながらや影を見すべき(#59)」
「お気持ちを汲んでしまえば後悔すだから無視する態度をとれり()」
「悔しくぞ汲みそめてける浅ければ袖のみぬるる山の井の水(古今六帖)」