2007/05/22
「きたるべき行幸のために宮人は舞や管弦稽古なされり()」
「試楽などと騒ぎし頃に命婦きて『お見限り』だとうそ泣きをする()」
「むやみにもはにかむ人の正体を見てみたいものそんな気になる()」
「とある夜にこそっと忍び覗き見すいたわしさ知る貴人の周り()」
「たったいま来たばかりなる振りをして格子をたたき来意を告げる()」
「雪の朝格子をあげて恨みごと言いて横目で姫をみたれば・・・()」
「容貌や体つきなど通り越し服のセンスも批判のまとに(委細省略)」
「気をつかい色々話をむけたれど口元覆い『ムムッ』というのみ()」
「朝日さす軒の垂氷はとけながらなどかつららの結ぼほるらん(#76)」
「朝日にて軒のつららは融けるけど姫の心はなぜ融けぬぬか()」
「鍵番の翁がよぼよぼ出できたり手際わるけり戸が開けられぬ()」
「ふりにける頭の雪を見る人もおとらず濡らすあさの袖かな(#77)」
「老人の白き髪見るこのわたし冷たくされて泣いてしまえり()」
「空蝉につい比べては思いたり女は品とは関係なしと
(生まれは末摘花の方が上だが空蝉に未練が残る)」
5/22
「東京ではしかが流行大学があっちこっちで休校となる()」
「種痘など幼き頃にした記憶微かな痛みにはれの出具合
(いまは抗体いかにつけしか)」
「東京ではしかが流行大学があっちこっちで休校となる()」
「種痘など幼き頃にした記憶微かな痛みにはれの出具合
(いまは抗体いかにつけしか)」