そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

手習〔1〕

2008年12月06日 |  / 源氏物語
12/6
「比叡山横川にありし某の徳の高ける僧都がいたり()」
「その僧都八十・五十の母妹いて古い願あり初瀬に参る()」
「帰り路奈良坂辺りにさしかかり母が疲れで悪くなりたり()」
「宇治あたり知り合いがいて宿を乞い休ませたれど快方をせず()」
「その様子横川へ知らせば万が一思って僧都かけつけにけり()」
「加持をして騒いでいたら主人来て御嶽精進気にしていたり()」
「母君を連れて出ようとしたれども方角悪く仮宿探す()」
「宇治院というとこありて院守を知っているとて使いを出せる()」
「宇治院はたいそう荒れて恐ろしげ大徳に言い経を読ませる()」
「逞しい法師に松明灯させて寝殿の裏見回りに行く()」
「生い茂る木の下の方見つめると何かわからず白いものあり()」
「火を持ちし僧が近づき様子見る長い髪してさめざめと泣く()」
「狐とか木霊の精かと騒げれどとにかく人と思い助ける()」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蜻蛉〔15〕

2008年12月06日 |  / 源氏物語
12/6
「大将が東の勾欄もたれては花が咲きたる叢を見る()」
「そんな時さっきの女房衣ずれの音を残して部屋を移れる()」
「おん宮が歩いてきては尋ねるに今あちらへと行ったは誰と()」
「姫宮に仕える女房中将の君といえると女房がいう()」
「大将はそれ聞きたしなみないこととすぐ無造作に名は言うまじと()」
「思ふてふことより外に又もがな君ひらりをばわきてしのばん(古今六帖)」
「誰をかも知るひとにせん高砂の松も昔の友ならなくに(古今集)」
「ありと見て手には取られず見ればまた行くへも知らず消えしかげろふ(#81)」
「世の中と思ひしものをかげろふのあるかなきかの世にこそありけれ(古今六帖)」
「あはれとも憂しとも云はじかげろふのあるかなきかに消えぬる世なれば(後撰集)」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする