そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#2-0194 ~0195

2009年04月23日 |  / 万葉集
4/23
「この挽歌いつもと違い色調が変わっていたり理由ワケはあるのか
(河島皇子の殯宮アラキノミヤの時、柿本朝臣人麿が泊瀬部皇女ハツセベノヒメミコ
・忍坂部皇子に献れる歌一首、また短歌)」
「飛ぶ鳥の 明日香の川の 上つ瀬に 生ふる玉藻は 下つ瀬に 流れ触らふ
玉藻なす か寄りかく寄り 靡かひし 夫の命の たたなづく
柔膚ニキハダすらを 剣刀 身に添へ寝ねば ぬば玉の 夜床も荒るらむ
そこ故に 慰めかねて けだしくも 逢ふやと思ほして 玉垂の
越智の大野の 朝露に 玉藻はひづち 夕霧に 衣は濡れて 草枕
旅寝かもする 逢はぬ君故(#2-0194)」
「敷布の袖交へし君玉垂の越智野に過ぎぬまたも逢はめやも
(反歌一首 #2-0195)」
「川島は越智に埋葬されたらし持統五年の九月九日と
(右、日本紀ニ云ク、朱鳥五年辛卯秋九月己巳朔丁丑、
浄大参皇子川嶋薨カムアガリマセリ)」
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万葉集#2-0189 ~0193

2009年04月23日 |  / 万葉集
4/23
「19朝日照る島の御門に欝悒しく人音もせねば真心悲しも(#2-0189)」
「朝日照る島の屋敷は立派だが人音がせぬは真に悲しい()」
「20真木柱太き心はありしかどこの吾心鎮めかねつも(#2-0190)」
「真木柱太きはあれどわが心礎なくし鎮められない()」
「21けころもを春冬かたまけて幸しし宇陀の大野は思ほえむかも(#2-0191)」
「正装を解いて出かける薬猟に宇陀の大野は思いで深い()」
「22朝日照る佐太の岡辺に鳴く鳥の夜鳴きかへらふこの年ごろを(#2-0192)」
「朝日照る佐田の御陵鳴く鳥の夜には舎人泣くこの頃か()」
「23畑子らが夜昼と云はず行く路を吾はことごと宮道にぞする(#2-0193)」
「農民がいつもかよえるこの道をわたしにとって宮道とせり()」
「紀に日く、草壁の皇子が薨じるは持統三年初夏の頃なり
(右、日本紀ニ曰ク、三年己丑夏四月癸未朔乙未薨セリ)」
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