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「おしなべて高き山辺を白妙ににほはせたるは桜花かも (花を詠める6/20首 #10.1859)」
「おしなべて高い山辺を白妙のように彩る桜の花よ()」
「花咲きて実はならねども長き日ケに思ほゆるかも山吹の花 (花を詠める7/20首 #10.1860)」
「花咲いて実はならないが長い日を心待ちする山吹の花()」
「能登川の水底さへに照るまでに三笠の山は咲きにけるかも (花を詠める8/20首 #10.1861)」
「能登川の水底さえも照らすほど三笠の山は桜が咲ける()」
「雪見ればいまだ冬なりしかすがに春霞立ち梅は散りつつ (花を詠める9/20首 #10.1862)」
「雪見ればまだ冬なのにそうだけど春霞たち梅が散ってる)」
「去年コゾ咲きし馬酔木アシビ今咲くいたづらに土にや散らむ見る人なしに (花を詠める10/20首 #10.1863)」
「去年咲いた馬酔木アシビ今咲くむなしくも土に散るだろう見る人もなく()」