そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#16.3869 歌詞

2013年05月07日 |  / 万葉集

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「十首もの歌残れるは英雄と荒雄はありき皆慕えると(右、神亀の年中トシ、太宰府オホミコトモチノツカサ、筑前国宗像郡の百姓オホミタカラ、宗形部津麻呂を差して、對馬の粮カテを送る舶の柁師カヂトリに充アつ。時に津麻呂、滓屋カスヤ郡志賀村の白水郎、荒雄が許に詣ユきて語りけらく、「僕アレ小事コトあり。もし許さじか」。荒雄答へけらく、「僕郡コホリ異カハれども、船に同アヒノること日久し。志兄弟ハラカラより篤し。殉死トモニシぬとも、なぞも辞イナまむ」。津麻呂が曰く、「府官ツカサ僕アレを差して對馬の粮カテを送る舶の柁師カヂトリに充アつ。容歯ヨハヒ衰老オトロへ海つ路ヂに堪へず。故カレ来たりて祇候サモラふ。願はくは相替りてよ」。ここに荒雄、許諾ウベナひて遂に彼ソの事に従ひ、肥前国松浦県美弥良久ミミラクの埼より発舶フナダチして、直に對馬を射して海を渡る。すなはち天ソラ暗冥クラガリり、暴風ヨコシマカゼ雨に交じり、竟に順風オヒテ無くして、海中ウミに沈没シヅみき。因斯カレ妻メ子コ等、特慕シヌひかねて此の謌を裁作ヨ
めり。或ひは、筑前国守山上憶良臣、妻子の傷みを悲感カナシみ、志を述べて此の歌を作めりといへり。)」


「太宰府は対馬に糧を運ぶ役津麻呂を指して舵取りさせる(右、神亀の年中トシ、太宰府オホミコトモチノツカサ、筑前国宗像郡の百姓オホミタカラ、宗形部津麻呂を差して、對馬の粮カテを送る舶の柁師カヂトリに充アつ。)」
「津麻呂とは荒雄は共に船に乗り同胞ハラカラ以上の思いを述べる(時に津麻呂、滓屋カスヤ郡志賀村の白水郎、荒雄が許に詣ユきて語りけらく、『僕アレ小事コトあり。もし許さじか』。荒雄答へけらく、『僕郡コホリ異カハれども、船に同アヒノること日久し。志兄弟ハラカラより篤し。殉死トモニシぬとも、なぞも辞イナまむ』)」
「津麻呂いうわれ衰えて海きつく替わってくれと荒雄に頼む(津麻呂が曰く、『府官ツカサ僕アレを差して對馬の粮カテを送る舶の柁師カヂトリに充アつ。容歯ヨハヒ衰老オトロへ海つ路ヂに堪へず。故カレ来たりて祇候サモラふ。願はくは相替りてよ』。ここに荒雄、許諾ウベナひて遂に彼ソの事に従ひ、肥前国松浦県美弥良久ミミラクの埼より発舶フナダチして、直に對馬を射して海を渡る。)」
「空曇り暴風となり船沈む妻子ら悲しみこの歌詠めり(すなはち天ソラ暗冥クラガリり、暴風ヨコシマカゼ雨に交じり、竟に順風オヒテ無くして、海中ウミに沈没シヅみき。因斯カレ妻メ子コ等、特慕シヌひかねて此の謌を裁作ヨめり。)」
「山上憶良臣ヤマノウエオクラノオミが妻子メコ傷み悲しいことと詠んだともいう(或ひは、筑前国守山上憶良臣、妻子の傷みを悲感カナシみ、志を述べて此の歌を作めりといへり。)」

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中坊公平さん逝く

2013年05月07日 | 挽歌もどき

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「中坊氏心臓病から逝去さる引退をして十年がたつ(享年83才)」
「平成の鬼平などと揶揄されて整理機構の運営したり()」
「何となく高坂教授に似たるとこあって頼もしわれは好きなり(発想が)」
「最近の裁判員裁判基礎作り弁護士たちの数を増やせり()」
「取り立てが厳しかったか逆訴追整理機構をやめたるという()」

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