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「豊国の企救キクの池なる菱の末ウレを摘むとや妹が御袖濡れけむ(豊前国トヨクニノミチノクチの白水郎アマが歌一首 #16.3876)」
「豊国の企救キクの池なる菱の先を摘むと言っては袖を濡らせる()」
「紅に染めてし衣雨降りてにほひはすとも移ろはめやも(豊後国トヨクニノミチノシリの白水郎が歌一首 #16.3877)」
「紅に染めた衣に雨降って匂いはするがの色は褪せない()」
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心の動き………
好きだ、腹がたつ、悲しい、寂しい、清楚だ、可愛らしい、清々しい、猛々しい、生々しい、生命感に溢れている、感謝、残酷、豆々しい
心の動きの表し方………
小川洋子さんが言っていたが、感情を表すことばをそのまま使ったらおしまい。例えばその部屋にあるコーヒーカップとか壁にかかっている絵とかで表現、寂しさを表すとか。
比喩を使うとかイメージ喚起するとかは重要だ。しかし、他の人が換気するイメージまでコントロールするのは難しい。いくつもの文章を重ねて、イメージの誘導が必要だが短歌ではできない。
二つ褒めて一つ貶す………
QC活動なんかで、サークルの活動を講評するとき『三つ褒めて二つ貶す』というように、プラス点とマイナス点をプラスを多めにピックアップする。短歌を読んだら、このスタンスをとって読み込むという作業が必要か。
推敲するときの自問………
・この歌のいい点は何か
・この歌の悪い点は何か
・すんなりイメージが浮かぶか
・分かりにくい点はないか
・要するになにを歌っているか
・写生的か、前衛的か
・寿命は長いか
・視点は今のままでいいか
・上下のバランスはいいか
・正岡子規だったら何というか
・歌集に採録できるか