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「(★★★ 巻第二十 ★★★)」
「帯解に太上天皇行幸してさあ皆歌えと言って歌えり(山村ヤマムラに幸行イデマしし時の歌二首 先の太上天皇オホキスメラミコト陪従ォホミトモの王臣オホキミオミに詔ミコトノリしたまはく、夫諸王卿等イマシラモロモロ、和コタへ歌を賦ヨみて奏マヲせと宣ノりたまひて、即ち御口号ミウタヨミしたまはく)」
「あしひきの山行きしかば山人の我に得しめし山つとそこれ(歌二首 1/2 #20.4293)」
「あしひきの山に来たので山人がわたしにくれた土産だこれは()」
「あしひきの山にゆきけむ山人の心も知らず山人や誰タレ(舎人親王トネリノミコ、詔を応ウケタマはりて和へ奉れる御歌一首 歌二首 2/2 #20.4294)」
「あしひきの山に籠れる山人の心わからず山人とは誰タレ()」
「家持が藤原宅で土麿が語りきかせた此の歌を記録(右、天平勝宝五年の五月、大納言藤原朝臣の家に在イマせる時、事を奏マヲすに依りて請ひ問ふ間ホド、少主鈴山田史フミヒト土麿、少納言大伴宿禰家持に語りけらく、昔サキに此の言を聞けりといひて、即ち此の歌を誦ヨめりき。)」
「参考:逢坂を今朝越えくれば山人のわれにくれたる山杖ぞこれ(神楽歌)」
「からだとは『から』と『だ』からなれる語で『から』とは幹のことであるらし(『だ』は接尾語。亡骸、稲幹、芋幹が例でそのものという意味もある)」
「体とは身ともいうけどその違い身はものとして見えぬものらし(身の上話)」
「古代では手足を枝と思いおり小碓は大碓の枝引きちぎる(枝は手や足のこと。景行天皇は小碓、後のヤマトタケルを恐れた)」
「手や足は奈良の時代によび分けるようななったということらしい()」
「『て』というは具体的なる『手』の他に長くのびるをイメージさせると(行くて、ながて、はやて、はやち)」
「『ち』というも『て』と同様の意味らしい長く伸びるを表しており()」