2016/08/02
「去年の種こぼれてのびるアサガオの今朝そら色の五つかぞえる(鳥海明子)」
「幼きに朝顔育てる授業あり初心に帰り育ててみんか
(花言葉:愛情の絆)」
「朝顔やおもひを遂げしごとしぼむ(草城)」
「朝顔や一輪深き淵のいろ(蕪村)」
「朝顔を見にしののめの人通り(万太郎)」
「八月は一年とおし消費する水多きゆえ記念日になる(『朝の白湯』)」
「夏暑し冷たいものをつい口に胃腸いたわる朝にお白湯を()」
「飲みたい水が音たててゐた(種田山頭火)」
2016/07/31
「うすぐらい林道は登り道にしてフシグロセンノウきっぱり赤し(鳥海明子)」
「ナデシコ科節が黒くて仙人の翁のような赤い花だと
(花言葉:転機)」
「枝豆は成熟まえの大豆なり青いうちからあの旨さかな(『枝豆にビール』)」
「茹でてから塩振るよりも塩で茹で殻ごと吸える枝豆がよし()」
「枝豆や三寸飛んで口に入る(子規)」
「枝豆を喰えば雨月の情けあり(虚子)」
「名月に供えることもあると言う『月見豆』とは季語になりたり()」
「枝豆の皮ごと吸える旨さかな(隆夫)」
2016/08/01
「千代の富士ウルフと呼ばれ精悍な取組みいつも美しかった(享年61歳)」
「千代の富士還暦のとき土俵入り筋肉もどし勇姿見せたり
(白鵬と日馬富士が太刀持ちと露払いをする)」
「北の海好きになれずも大鵬と千代の富士には好感もてり()」
「土俵上脱臼しつつ優勝し肩入れ治し賜杯を受ける()」
「愛し子の死を哀しみつ場所臨む大きな数珠を体に巻きて()」
「小錦や朝青龍も弔問に皆それぞれに死を悼みつつ()」