2016/08/23
「八月の川原に咲くナデシコのなみだぐましよ今もむかしも(鳥海明子)」
「晩夏から淡紅色の花咲かせ秋の七草の一つでありし
(花言葉:純愛、才能)」
「酔いて寝むなでしこ咲ける石の上(芭蕉)」
「露の世や露のなでしこ小なでしこ(一茶)」
「茎ながき撫子折りて霧に待つ(悌二郎)」
「立秋に続く季節は処暑なりし慶応四年白虎隊死す
(『処暑の白刃』)」
「朝風や夜鳴く虫の声などにほつと人心地つける季節に
(立秋の後十五日目、八月二十二、三日頃)」
「吉右衛門の句集を処暑の雨に読む(かな女)」