2016/08/22
「父母のなき家に帰りてみつけたるナツズイセンを告げる人なし(鳥海明子)」
「ナツズイセンヒガンバナ科の花なりし花期に葉なしで裸百合とも
(花言葉:快い楽しさ)」
「晩夏から初秋に咲ける花なれど淡紅紫色で花先青し(五六個の花、微かな香りがする)」
「夏水仙大地より花を開きけり(キヌ女)」
「子の描く絵やいつも同じや夏水仙(左人)」
「儚さの象徴なりし蜉蝣は初秋の季語でよく詠われし(『蜉蝣のはかなさ』)」
「名の由来空気ゆらめく陽炎のはかなさ持ちし虫であるから
(成虫での命が数時間から数日と)」
「蜉蝣やむかし大政翼賛会(木村いさを)」
「かげろふの雨をよこ切る羽風哉(沾風)」
「かげろふの刹那々々のかげ流る(大蘭)」
「蜉蝣に鉄扉の朝日失せやすし(眸)」