2016/08/20
8/18に有馬句会終わる。兼題、稲光、鈴虫、鶏頭、雑詠通じて五句。
1「穂に入る神々しきや稲光()」
2「指をおり数えるならい稲光()」
3「孵化させた鈴虫の声待つわが家()」
4「炎熱の陽に抗える百日紅()」
5「ドラキュラのごと鶏頭に歯を当てる()」
の五句を投句。今回は1,3,4に点が入った。先月からするとすごいことである。二句会の席題は法師蝉で、
1「つくつくを狙い子を連れ街路樹へ()」→ビル街へ
2「法師蝉結びの声で静かなり()」
2について先生とミチさんが採ってくれた。
総じて、いいできであった。
今回よかったのは、事前に季語について、考察をし、紙の上で句を作り、景色が浮かぶように添削がしたからだろう。次回も、この調子で頑張りたい。
余談だが、二句会の前の休憩のとき、節子さんが持ってきてくれた西瓜を皆で食べた。西瓜も皆で食べると格別にうまいなどと昔を懐かしんだ。くま蝉、つくつく、ミンミン、カナカナ等の鳴き声を話しながら。
以下は、今回の句会の準備のために携帯に打ち込んだ内容を参考までに上げておく。
「暗闇に見せる山稜稲光()」
「稲光山の稜線映し出す()」
「シジミチョウ牛若丸のごと飛翔()」
【稲光】
「稲光、稲妻は光だけで音は別物。稲光を見たら、指折り秒数を数えてしまう。窓を締め切って雨と稲光を見ている。ゴルフ場で稲光に会う。フランクリンの雷実験。バック・トゥ・ザ・フューチュア-の落雷場面。雷と稲妻はセットでいいのではないか。光を受けると稲が育つと言われているが。いい米を収穫したいが雷はいやだ。()」
【鈴虫】
「童謡の『虫の声』を見ると鈴虫は≪りんりんりんりん りいんりん≫と鳴く。昔は鈴虫のことをコオロギといっていたことがある。一時、わが家でも水槽に土を入れて、鈴虫を孵化させて鳴き声を楽しんだことがある。()」
【鶏頭】
「文字通りニワトリの鶏冠のような花だといえる。さわれば柔らかくて弾力がありそうだ。鶏冠のイメージが強くて花としての鶏頭の細部がわからなくなった。ネットから写真を検索して、もう一度見直してみよう。鶏頭の花は花と言うにはなまめかしい気がする。誰の句だったか、『鶏頭の十四五本もありぬべし』とあるが、あまり多くは語っていない。()」
2016/08/20
「あざやかなセンニチコウとおはぐろの祖母が顕タちけり八月の庭()」
「重くない苺が花になったごと紫や桃花咲かせおり
(花言葉:変わらぬ愛情、不朽)」
「一庭の千日紅の旱かな(松籟)」
「千日紅雨より長く咲き続く(塔山)」
「残暑にもスウッと立ちて涼しさをわれらに運ぶ秋の七草(『残暑に桔梗』)」
「古来より愛でられし花桔梗だがいまや絶滅危惧種となりぬ()」
「覚えかた『おすきなふくは』と頭文字とって唱える秋の七草
(お:女郎花
/す:薄
/き:桔梗
/な:撫子
/ふ:藤袴
/く:葛
/は:萩)」
「旅行者の径コミチにめづる桔梗哉(蕪村)」
「きりきりしやんとして咲く桔梗(一茶)」
「紫のふつとふくらむ桔梗かな(子規)」
「桔梗のむらさきさめし思ひかな(虚子)」