2016/08/08
「呼びかけるごとくにこちら向いて咲くトロロアオイのまぶしい今朝よ(鳥海明子)」
「花底と雄しべが暗き紫で淡い黄色の大き花つく
(花言葉:知られぬ愛)」
「黄蜀葵オウシヨツキ昃カゲれば一の門閉づる(黙禅)」
「黄蜀葵オウシヨツキの花雪崩ナダれ咲き亡びし村(楸邨)」
「秋たちて暑い日続く毎日も夕べ涼しい風吹きはじむ(『涼風至る』)」
「涼風リヨウフウはすずかぜと読み俳句では晩夏の季語で傍題多し
(涼気・涼味・夏のほか・夏のよそ・朝凉・夕涼・晩涼・夜涼・宵涼しほかたくさんある)」
「涼風の曲がりくねつて来たりけり(一茶)」
「涼しさや鐘をはなるゝ鐘の声(蕪村)」
「自ら風の涼しき余生かな(虚子)」
「口紅のいささか濃きも涼しけれ(万太郎)」
「声涼しサボテン村の呆け鴉(三鬼)」