5/29
「神鉄はまたも脱線有馬口原因あるが知りたがらぬか()」
「舌をだし回送バスが三台も空っぽのまま通過していく(回送車三台と臨時が一台)」
「思いっきり悪口書こうと思ったがいい悪口をかけないものだ()」
「大池を二台目のバス乗り込めど15分たつが花山手前(行列で40分も待った、道は渋滞)」
「追い討ちの雨がしょぼふる街道を傘さしながら皆急ぎ足()」
「大池の中学生がふざけつつバカ笑いする不思議を見たり()」
「ふくらはぎバスのステップ感じおりだいぶ磨いたお代もらわにゃ()」
「花山の人達ほとんど歩きおるこの辺からは20分ほどか(大池からは40分)」
「谷上のターミナルには蛇のごと足のないひとのたうちまわる(タクシーと臨時バスと定期バスの列)」
「もし明日も止まれるならば車にて通勤せんかもうこりごりか()」
5/28
「独りにて奈良の自宅でのんびりと花橘を詠める歌だと(十六年四月の五日、独り平城ナラの故宅フリヘに居りてよめる歌六首 大伴宿禰家持がよめる)」
「橘のにほへる香かも霍公鳥鳴く夜の雨にうつろひぬらむ(歌六首 1/6 #17.3916)」
「橘がにほう香か霍公鳥鳴く夜の雨にうつろいゆかん()」
「霍公鳥夜声なつかし網ささば花は過ぐとも離れずか鳴かむ(歌六首2/6 #17.3917)」
「霍公鳥夜声なつかし網を張れば花が散っても離れず鳴くか()」
「橘のにほへる苑に霍公鳥鳴くと人告ぐ網ささましを(歌六首3/6 #17.3918)」
「橘の咲き匂う苑に霍公鳥鳴くと人いう網を張るのに()」
5/27
「霍公鳥今し来鳴かば万代に語り継ぐべく思ほゆるかも(霍公鳥を思シノふ歌一首 田口朝臣馬長がよめる #17.3914 右ハ伝ヘテ云ク、一時交遊集宴セリ。此ノ日此処ニ霍公鳥喧カズ。仍チ件ノ歌ヲ作ミテ、思慕ノ意ヲ陳ベリト。但其ノ宴ノ所ト年月ハ、詳審ラカニスルコトヲ得ズ)」
「霍公鳥今来て鳴けば後世に語り継ごうと思えるほどだ()」
「足引の山谷越えて野づかさに今は鳴くらむ鴬の声(山部宿禰赤人が春鴬ウグイスを詠める歌一首 #17.3915 右ハ年月所処、詳審カニスルコトヲ得ズ。但聞キシ時ノ随ニ茲ニ記載ス。)」
「あしひきの山谷越えて野づかさに今は鳴くだろう鴬の声()」
5/27
「直角な空などあろうはずもなくそんな感性どこから来るか()」
「『直角な空』はなりたる26首の歌集めたり葬儀の歌か()」
「『言い負ける』その感覚を歌にした幾首かありきおもしろきこと()」
「轢かれたる犬見て吾なら何おもう蚤は脳裏に浮かんではこぬ(犬が轢かれてその身体から蚤が飛び出す、寒い冬だったが冬が広がるようだった)」
「猫ならば轢かれて風に舞う袋背筋に悪寒冬の県道()」
「轢かれおる猫風に舞うポリ袋悪寒が走る冬の県道(寺山修司の本歌取り)」
5/26
「家持が弟書持に歌贈る春に橘タチバナ霍公鳥嚶ナくを(四月の三日、和ふる歌三首 橙橘タチバナ初めて咲き、霍公鳥嚶ナき飜カヘる。此の時候トキに対アタりて、なぞも志を暢ノべざらむ。因カレ三首の短歌をよみて、欝結オホホしき緒オモヒを散ヤるにこそ)」
「足引きの山辺ヤマヘに居ヲれば霍公鳥木の間立ち潜クき鳴かぬ日はなし(#17.3911)」
「足引アシヒキの山辺ヤマヘに棲めば霍公鳥木の間に出入り鳴かぬ日はない()」
「霍公鳥何の心そ橘の玉貫く月し来鳴き響トヨむる(#17.3912)」
「霍公鳥どういうつもりか橘を貫く月に来て鳴き騒ぐ()」
「霍公鳥楝の枝にゆきて居ば花は散らむな玉と見るまで(#17.3913 右、内舎人大伴宿禰家持が久迩の京より弟オト書持に報送コタふ)」
「霍公鳥楝アフチの枝に居たならば花は散るけど玉と見えるか()」