2016/08/28
「此処に居るここにいますとヤマハハコつつましく呼ぶごとくに咲けり(鳥海明子)」
「山母子頭花散らばり白き苞花びらとなり真中は黄色(花言葉:純情)」
「南線は石川県であるようだ寒さの中で咲く花らしい()」
「処暑次候暑さ収まる頃となり世は秋模様変わり行くなり(『天地始めて肅しサムシ』)」
「うろこ雲空いっぱいにひろがりて納得させる秋の訪れ()」
「鰯雲空高く伸び心地よい風鈴虫も鳴く()」
2016/08/27
【稲妻】
稲光、稲妻も同じで秋の季語。稲光は五字、稲妻は四字でリズムを整えるときに使い分ければいい。稲妻、稲光は普通雷の音は伴わないらしい。
【鈴虫】
【鶏頭】
「小粉田コデマリの花(春212)」
(視覚
/嗅覚
/聴覚
/味覚
/触覚
/連想力()」
「紫陽花を手鞠というが小手毬は小さき紫陽花ような花なり()」
2016/08/27
高浜虚子は俳壇に君臨しつづけた人である。彼の俳句作りの理想としている言葉がある。次の言葉
/単純なること棒のごとき句
/重々しきこと石のごとき句
/無味なること水のごとき句
/………ボーッとした句
/………ヌーッとした句
/………ふぬけた句
/………まぬけた句
である。
俳句をはじめて一年にもならない私が名人の言葉を理解できるかという問題があるが、まだ無理である。
棒・石・水みたいですね、とか、ボーッ、ヌーッ、柎抜けた、間抜けな、等と句評できない。そうなるためには長年句作りをやって達する境地なんだろう。
鑑賞の中で芯が通っているとか、硬い感じですねとか、サラーッとしてますねとか、いえる場面が来るのかしら。よくわからないが、ボケてますねとか、意表つかれて現れた感じですねとか、どっと疲れが出ますねとか、間抜けな感じですねとか、句評できるそんな機会の来ることやら……である。
2016/08/27
「ユウガオのほのかに白く花ひらく空気の音をきくような刻()」
「夏の日の夕方咲いた白い花つぎの日萎む夕顔の花
(花言葉:魅惑の人)」
「ユウガオは瓜科であって花よりも実の方が主の食物なりし()」
「夕顔や酔いてかほ出す窓の穴(芭蕉)」
「夕顔を蛾の飛びめぐる薄暮かな(久女)」
「夕顔や早く蚊帳つる京の家(蕪村)」
「驚くや夕顔落ちし夜半の音(子規)」
「鳳仙花夏から秋にかけて咲き花びら揉んで遊びし花と
(『鳳仙花の花言葉』)」
「鳳仙花『私に触れないで』と花言葉ギリシャ神話で女神が化身
(嫌疑をかけられて化身、触ると実が弾けて種を飛ばすから)」
「鳳仙花花びら揉んで爪先を紅く染めたりマニュキュアのよう
(爪くれない、つまべにの傍題)」
「煮炊きして留守守る童女鳳仙花(風生)」
「仔猫すでに捨猫の相ほうせん花(節子)」
2016/08/26
「台風が過ぎて三日目倒されしケイトウむっくと立つ気配なり(鳥海明子)」
「鶏頭は肉感ありし花なりしかじればどんな味のするのか
(花言葉:永遠の愛、おしゃれ)」
「鶏頭で作るリースの豪華なりどんな用途で使えばよきか()」
「鶏頭や雁の来る時尚あかし(芭蕉)」
「鶏頭の十四五本もありぬべし(子規)」
「赤じそのかき氷など知りません機会があれば食べてもみたし
(『赤じそシロップのかき氷』)」
「赤じそは七、八月が旬らしい酸っぱすぎたら練乳いれよ
(アレルギー:ロズマリン酸
/抗酸化:カロテン、ビタミンE
/紫外線対策、花粉症:効果あり)」
「陽にやけるビルの壁見てかき氷(隆夫)」