アイツの名前は
メロン熊!
何時かはあなたの住む街へ行くかもしれません…
ルンルンとした雑談はさておき(^_^;
宮城県内にある「しなそばや」シリーズ。ラストは東松島市R45沿いの「支那そばや」です。石巻のお店だと思ってたら実は東松島市にありました。こちらの店主はラーメンの鬼・佐野実の下で修業した経験を持ち、店奥には腕組みした氏の”いかめつい”写真が飾られて「師匠」と記されてます。
数多の弟子の中でも「支那そばや」の店名をそのまま頂いてるのって実は結構珍しい。正式な暖簾分け、言わば直系に当たる訳ですからね。実際氏のブログの中でも
思いっきり「支那そばや石巻店」って書いちゃってます(笑)
# ラーメンの神様・山岸一雄@大勝軒が(優しすぎて?)ホイホイ暖簾分けまくっちゃってるのともまた対照的で面白い。
さて件の「支那そばや@石巻店」店内はカウンター席のみ。コの字型で客の視線が全て調理場に集まるように設計されてます。椅子が高く調理場の土台が若干低めで調理光景が結構オープン。
全て自信の表れアピールなんでしょうけど、ラーメンに興味ある人だったらきっと単純に見てて楽しいはず。テボで茹でて平ザルで湯きりとか、へー、ほーとか知ったかで見入っちゃいました。地味だけど説得力あります。
「醤油らーめん」750円(写真上)
早速のスープ。見た目は懐かしいスタイルの醤油色スープに九条ネギの緑が美しく映えています。醤油ダレは香りが濃口っぽく酸味少なめ、塩気も少なめのもの。合わせる味醂系も弱く見た目ほどの元ダレの強さはありません。
ガラは豚骨と鶏の合わせで雑味はなく分量は適量。見た目の油感は香油でしょうけどこれが節かな。丸鶏を効かせるも鶏油があまり強くなくていわゆる鶏油ラーメンとは一線を画すもの。豚脂も少なくて”コッテリ感”を排した組立て。トータルの油量を今時の最低限に止めて、素材の持ち味を浮き立たせようという狙いが見えます。本店@師匠のよりももっと油控えめかも。
厳選した旨味をバランス良く幾重にも配し、何も突出させないで提供している様な組み立てで、ある意味”真の多層式スープ”なんですが、多角形のバランスを取りすぎて円やかになりすぎている(=特徴が無い)印象も受けます。
もう少し節や煮干しを強くしてインパクトを付けた方が分かりやすそうですけどね。でも飾らない正攻法の組み立てこそが師匠譲りかもしれません。逆に本店@師匠よりも油量を抑えた分、本当に素材で勝負しているスープだなって気がします。