矢口と言えば秋田県出身の矢口高雄氏(釣りキチ三平の原作者)
氏のマンガは親戚の家に結構コミックで揃っていて子供時代読み漁ってました。個人的には「おらが村(1973年-1975年 週刊少年マガジン)」や「かつみ(1976年-1977年 週刊少年サンデー)」が衝撃的でしたね。
昭和中期?の田舎暮らしの実態が赤裸々に描かれていまして…いやあけっぴろげと言うか(^^; 昔の田舎はいろいろ開放的だったのかなと子供心に思ったりして、まぁ恥ずかしかったですね。
# 恥ずかしいとか言いながら親戚の目を盗みつつしっかり完読しましたけれども何か?(笑)
氏の「釣りキチ三平」以外のマンガ本はもう入手困難みたいですね。また読みたいけど、増田まんが美術館@横手市に行ったら読めるかな?
ということでラーメンの話に
今回は沖野の生協横に有ります「らーめん矢口」に来訪です。町のラーメン屋さんと言った雰囲気のお店。
店名を冠するメニュー「矢口ラーメン」650円(写真右→)
他に「醤油ラーメン」600円もあるので単なる”中華そば”ではないのかなと思っていたら鶏白湯ベースでした。綺麗に取られたベースはクセが無くライト風味。
鶏油は少なくやや甘めで円やか。醤油ダレも香り程度。薄味では決してないのですが結構甘めなので白醤油かも。柔らかい風味です。
レンゲの肉みそ白ゴマ合えを溶かし込んで頂きます。平べったい餃子が面白トッピングかな。少し硬い(^^; けど餃子が有った方が断然良いです。ネギを白髪にしたのもスープに合ってますね。
鶏白湯を使って、奇をてらわずに優しく組み立てた丁寧な仕上がりのスープに感じます。白髪ネギが効果的だったんで増量してくれたらもっとピリッと薬味が効いて良さそう。
節が香る醤油ダレ強めのつけ汁。肉味は豚チャーシューからのものと鶏挽肉、軟骨からのものでボディを作り、ガラは豚骨ではなく鶏白湯オンリーっぽい。
油量も弱くは無いですが鶏油がほとんど入らないので鶏々感もあまり無く非常にさっぱりしてます。柚子胡椒、肉みそで何となく夏メニューっぽい印象。
肉みそに少量混ざる鶏軟骨の挽き肉が固くて少し気になりました。チャーシューは脂身多いですがトロっと肉味もあって美味いです。
縮れた平打ち太麺はつるっとコニッとの食感でなかなかの仕上がり。ただ麺のボリュームが「つけ麺」としてはもうちょっと欲しいかな。(14/01/15食)
以下は再訪時のもの。
鶏白湯ベースに赤白ブレンド味噌ダレを合わせて、煮干しが強く味わいを構成し海老の香りがエッセンス。
油量は控えめで肉味は鶏肉からのものがメイン。チャーシュー以外は基本的に豚が入らない組立てかな。餡かけが少し乗っかってコッテリ感、そしてニラの風味を加えていますが割とあっさりした仕上がり。
麺は緩い縮れの黄色い中細麺が合せられます。
海老味噌って聞くとどうしてもパンチやインパクトを求めてしまいがちですが、こちらの「海老味噌」だと少しあっさり志向なのでネーミングで損をしているような気がします。
ピリ辛に仕立ててしまえば解決しそうですが、どうしても辛くない鶏白湯でやるのならニラのセレクトが良かったのでニラを2~3倍に増量すると見た目でも味でもインパクトが出て良いと思われました。
そして表題写真は「酸辣湯麺(スーラータンメン)」750円(写真上)
醤油ベースですが醤油が強すぎず黒酢のコクと香りが高い本格派の仕上がり。あれ?これ良い。美味しい。
タケノコとモヤシのトロミ餡掛けが熱さを保ち、ラー油がじんわり辛味を呈します。海老はプリっと食感。尻尾がカットされていて食べやすい配慮も良いですね。
豚バラ肉にも餡が絡みカットの厚みも丁度良い。白髪ネギも絶妙にマッチングしてます。麺は加水率の高い黄色い極細麺がチョイスされてます。
なんだろうスーラー専門店に引けを取らないこの上質な仕上がりは。実は中華系の腕に覚えがあるのかな。正直4品の中で一番美味しかったです。ということで表題写真は「酸辣湯麺」をチョイスしてみました。
メニュー表を見ると「牛乳カレーラーメン」なるものもあるらしい(^^; でもきっとベースは鶏白湯だろうからちょっと青森とは違い感じ?次回おっかなびっくり頼んでみようかな。