三陸味処 三五十（みごと）（岩手県下閉伊郡）

（前回の続き）石巻で至極の一杯を頂いた後は食後のスイーツを頂くべく三陸自動車道を北上してみます。

宮城県内の三陸自動車道って以前は登米辺りで終わってて後は山道国道をクネクネ進むしかなかったのですが最近気仙沼まで開通したようでかなり便利になりました。鳴瀬奥松島ICより先がすべて無料区間なのも有り難い。全線開通すれば八戸まで無料で行けてしまうという夢のような高速道路になるらしい。

 

ということで昼下がり”おやつタイム”の頃丁度良く陸前高田に到着。

「奇跡の一本松」近くにあって以前「醤油ソフト」が美味しかった「八木澤商店 一本松店」（クリックで過去記事へ） に向かいますが、あれ？見つからない。確か店舗向かい側には仮設店舗のドラッグストア等もあったはずなのにそれらもない。

ネットでググったところ「八木澤商店 一本松店」ですが2017年7月にバイパス向かい側に移転してその後2019年の台風19号の被害で浸水被害を受けて閉店されていました。道路もかさ上げされててルートも変わっていたので多分ドラッグストア等も移転してしまったのでしょう。それにしても津波と台風の被害を受けるなんてどれだけ不運なんでしょう（涙）

近所にあったガソリンスタンドだけ以前（震災後）あった場所で頑張って営業されてました。多分写真のここの通行止めになっているところが旧道路じゃないかな。

一本松から少し内陸の方に移動した辺りにショッピング街のようなエリアが出来ていてその中に「八木澤商店」が出店している「やぎさわカフェ アバッセ店」があったのでそちらに行って久々の「しょう油ソフトクリーム」を頂きます。

濃厚なミルクの風味に八木澤商店の醤油がブレンドされてまるでキャラメル味のような風味に仕上がっています。コクが有って仄かで甘すぎないバランス感が絶妙。個人的には今まで食べてきたソフトクリームの中でもベスト3に入れたいくらいで陸前高田市に来たら外せないスイーツになっています。絶品。

 

 

さて陸前高田で絶品スイーツを頂いた後は再び三陸自動車道に乗り更に北上。PA・SAの類が少なくてトイレに困るのがやや難点ですがまぁ無料高速なので適当に下りて道の駅やコンビニに寄れば良いだけの話。

大槌を過ぎたあたりで辺りがだんだんと暗くなってきてそろそろラーメンが恋しい時間帯になってきました。以前「ケンミンSHOW」で見た三陸の海藻等を使った磯ラーメンが食べてみたくてぐぐって山田町の「四十八坂 磯よし」に向かってみましたがタッチの差で暖簾が仕舞われており間に合わず。

人気店は概ね夜閉まるのが早い模様。

 

もう少し北上して陸中山田駅近くにある「三陸味処 三五十（みごと）」に向かいます。こちらは居酒屋なので夜でもOK、開いてました。

こちら山田町も津波で甚大な被害を受けており「三陸味処 三五十（みごと）」も当時津波に流され火災により完全全壊されてましたが現在新しい店舗で営業されています。

三陸味処三五十ファンド｜セキュリテ

メニュー見ると麺類、丼物からパスタ、ピザまで多岐にわたっておりサラダ、デザートも充実。食事も楽しめそうです。

 

「あかもくラーメン」770円

山田町名産”三陸あかもく”をドッサリと乗せた一杯。水菜と刻みネギが大量に乗っかり更にアサリとベビーホタテなど磯感たっぷりで何気に豪華です。

”あかもく”は秋田では”ギバちゃん”じゃなくて”ギバサ”と呼ばれる海藻でメカブのようなトロミが有りコリコリとした食感が楽しめます。クセも無くて美味しいですね。

スープは主に海藻のトロミを生かした塩スープでやや強めの塩気で磯味の強さをコントロールしておりやや後を引く味わい。ネギを多めに入れて上手くバランスを取ってますね。

貝類も値段の割にふんだんに入っていて食べ応えも十分。シュウリ貝の貝殻をあけたら何故か帆立がちょこんと入ってて可愛かった（笑）

ドンブリのふちに盛られたワサビをスープに溶かし込むとこれがまた美味い。スープまでしっかりと完食です。旨し。

 

「えび中華飯（しお味）」880円

こちらは大きめカットの野菜や海老を餡かけで乗せた中華飯ですがこんなの美味しいに決まってる。絶対外したくない時に注文したい一品。

 

 

さて「三陸味処 三五十（みごと）」ですが店内は家族連れで賑わっていて新型コロナウィルスなんてどこ吹く風でした。お子様の楽しげな声が聞こえてきてて日本の未来は明るい。ごちそうさまでした。

(20/02/29)
三陸味処 三五十（みごと）／岩手県下閉伊郡山田町川向町10-5