元気食堂（いしのまき元気いちば）

今回は石巻に出来た「いしのまき元気いちば」に行ってみました。場所は石ノ森萬画館のすぐ近くで店舗前に大きな立体駐車場完備で1時間無料なので結構便利です。

1Fでは海産物から野菜、地元の名産品まで様々なものが売られており、

2階「元気食堂」は海産物からラーメンまで頂けるフードコートになっています。

セルフ式になっており食券を買ったらカウンターに提出し呼び出しベルを受け取りテーブル席で待機。ベルが鳴ったら料理を取りに行き、食べ終わったら返却口に持っていくシステム。

大きなガラス張りの店内は明るく開放的な雰囲気になっていて清潔感に溢れており、窓際席だと海まで見渡せるので待ち時間が苦になりません。これは良い場所に作りましたね。

 

「あら～麺」750円

1Fの鮮魚店から出る魚のアラで出汁を取った端麗系の塩ラーメン。いわゆる鮮魚系なんて珍しいと思ったら何でも東京の「麺屋武蔵」監修なんだそうで成程納得。

# 麺屋武蔵と言えば先月バレンタインのチョコレートラーメン食べに行ったばかりでしたが（クリックで過去記事へ）

 

さて早速スープを一口頂いた感じでは魚介系ガツンではなくて雑味が出ないよう低温でじっくりと煮だされたようなじわじわとした魚介系の旨味が感じられます。煮干しや節系とは異なる独特な美味しさがありますね。

塩ダレは素材を生かすよう最低限の使用で味付けは極あっさりめ。そして鶏も少し使っているようでコク深いながら過不足のない繊細な味わい。新鮮なワカメと海藻が乗っかり磯の香りも感じられて石巻らしいラーメンに仕上がっています。

かき揚げと一緒に食べるラーメンと書かれていて「かき揚げ」が添えらるのですがこちらは普通に醤油をかけてバリバリと頂きました。どうやらラーメンに投入して頂くという趣向のようなのですが、試みとしては面白いですがこの繊細なスープに天ぷら系を入れるのは忍びない。個人的にはスープに浮かせた揚げネギも不要かなと思います。魚介のあらのスープonlyで勝負して欲しいところ。

麺は加水率高めの平打ち太麺で強い縮れを持たせたもの。通常なら白いストレート中細麺辺りが合せられそうな感じですが、これは石巻の麺というよりは「麺屋武蔵」系統の麺ですね。スープとのマッチングも上々で良い麺です。

 

「元気丼」1350円

ラーメン以外の海の幸を使ったメニューも充実しており地元で水揚げされた海産物がダイレクトに頂けるのも嬉しい。

鮮度が良く一番人気なのも頷ける一杯。

 

さて「元気食堂＠いしのまき元気いちば」ですが実は昨秋一度来たことが有りましてその時は土日だった事もあり行列が階段まで伸びていて「あら～麺」を諦めたのでした。外には石巻焼きそばやカレー等の露店が出ていて多数の来客が有ってかなり賑わっていた記憶があるのですが…、

今は新型コロナの影響でお客さんが激減しておりお店はガラガラ、露店も消えており深刻な影響を与えている事を実感してしまいました。

石巻市街地ですらあちこち工事中で復興はまだ道半ばです。”自粛自粛”では経済が死んでしまい震災復興も叶いません。ご高齢の方や持病のある方は別ですが（←ここは厳守で）多少なりとも健康に自信のある年代の方々は無理のない程度で可能な限り外出してこういう施設でお金を落として欲しいところ。ごちそうさまでした。

(20/02/29)
元気食堂（いしのまき元気いちば）／宮城県石巻市中央2-11-11