映画「母なる証明」:圧倒的な画面の迫力に韓国映画の底力を見た 2009年11月14日 21時54分47秒 | 映画(新作レヴュー) 映画の冒頭とラストで,68歳の主役キム・ヘジャが2度,文字通り身体をうねらせて踊る。悲しみ,怒り,憤懣,そして愛情。二度のダンスは,物語の進行に伴って異なるニュアンスを湛えてはいるが,どちらもキム・ヘジャというパワフルな噴出口から迸り出る,様々な感情が溶け合った熱いマグマのようだ。 「殺人の追憶」と「グエムル-漢江の怪物-」の2作で,韓流映画に疎い私を打ちのめしたポン・ジュノ監督の新作は,母親と . . . 本文を読む