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映画「セラフィーヌの庭」:名もなく貧しく狂おしく

ジャン=ピエール・ジュネのチームの一員で,最新作の「ミック・マック」では,母親のような優しさに溢れた料理番を演じたヨランド・モローが,圧倒的な存在感で126分間を支配する。この作品が,自然を愛し,神を信じ,絵画に命を捧げた名もなき芸術家の生涯,と聞いて即座に想像するような重さから逃れ得たのは,ひとえに彼女が仏頂面で醸し出す独特のユーモアとリズム感に溢れた演技のおかげだ。 モローの想像力と知性がなけ . . . 本文を読む
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