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映画「ル・アーヴルの靴みがき」:淡々と語られる奇跡と不幸と諦念と希望を言祝ぐ桜の木

主人公は善良だけれども世事に疎く,次から次へと不幸なことが身に降り掛かるのだが,最後は小さな幸せを手にして映画は終わる。 フィンランドのアキ・カウリスマキが撮る作品は,まるで小津安二郎が年老いた父親のことを案じてなかなか嫁に行こうとしない娘を描いた諸作のように,同じような登場人物とストーリーで作られていながらも,鮮やかな色彩に彩られた微妙なグラデーションを毎回安心して楽しむことが出来る,どれも極上 . . . 本文を読む
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