映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」:迫力と気品と茶目っ気を兼ね備えた70歳に涙する 2015年12月12日 12時47分37秒 | 映画(新作レヴュー) ヘレン・ミレンの当たり役は?と問われたら,一般的にはアカデミー賞主演女優賞に輝いた「クイーン」でのエリザベス2世役ということになるのだろうが,私にとってのヘレンは何と言ってもピーター・グリーナウェイのおぞましい傑作「コックと泥棒,その妻と愛人」で,想像を絶する復讐を成し遂げる泥棒の妻役だ。愛人との密会シーンでの艶めかしさと,気品を保ちながら夫に対して行った残虐な行為とのギャップは,その後彼女が出演 . . . 本文を読む