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映画「ありがとう,トニ・エルドマン」:腹がよじれた後に訪れるけったいな感動

是枝裕和の「歩いても 歩いても」の終盤近く,元開業医だった父親(原田芳雄)が,急病人を救うべく駆け付けた救急隊員に専門的な話をしようとして無視されるシーンがある。たとえ引退しても,いつまでも「医師」として振る舞うことを止められない老人が,既に「その時は終わった」ことを思い知らされる,哀切極まりない場面だったのだが,もし本作の主人公である父親のマインドが彼に少しでもあったのなら,間違いなく急いで白衣 . . . 本文を読む
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