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映画「ワンダーストラック」:色を抑えて描かれた古き佳きビッグ・アップル

トッド・ヘインズと言えば,代表作である「エデンより彼方に」も「キャロル」も,1950年代のメロドラマを想起させるような独特の色彩設計が,作品世界を貫く背骨のような存在として機能していたという印象が強い。ジュリアン・ムーアの孤独も,ルーニー・マーラのときめきも,画面を彩る「明るいのに落ち着いた」ヘインズ調の色彩がなければ,あそこまで鮮やかに浮き彫りになることはなかったはず。 だがヘインズは新作「ワン . . . 本文を読む
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