映画「フェアウェル」:家族が持つややこしい温かみを炙り出す仏頂面 2020年10月11日 19時55分37秒 | 映画(新作レヴュー) ミン・ジン=リーの小説「パチンコ」は,日本が占領していた時代の朝鮮半島から大阪へと渡ってきた家族の4代に亘る愛と苦闘を描いた,頁をめくる手が止まらない文字通りの「ページターナー」だった。その中で3代目モーザスの妻となる裕美が,日本では在日が幸せになることは出来ないと考え,アメリカへの移住を夢見て英語の勉強に励むというのが,終盤の布石となっていたのだが,北京で生まれマイアミやボストンで育ったという監 . . . 本文を読む