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2012年J1リーグ第11節 コンサドーレ札幌 VS FC東京【0:1】

スタッツを見ると,共にシュート数が11本,CKが6本,ポゼッション(ボール支配率)が50%と,全くの互角。札幌は真に決定的と言い切れるチャンスを,おそらくJ1に上がってから初めてと思われるくらいたくさん作り出したのだが,残念ながら終わってみればいつものように1点差負け。
辛うじて1万人を越えた観客は,自らが吐き出したため息と覚しき冷たい風に吹かれながら,トボトボと家路に着いたのだった。

案の定とも言える,開始直後の失点に絡んだ二人,櫛引と日高の二人が先発メンバーに名前を連ねているのを見た途端に,気持ちは萎えた。この二人がいるディフェンス・ラインでJ1相手に勝てる可能性は,日本ハム中田の打率と良い勝負だろう。
加えて技術も戦術眼もまだプロのレヴェルにないことは仕方ないとしても,18歳の新人として唯一期待される溌剌ささえも,なかなか見せてくれない前がボランチとあっては,今日のゲームも難しいものになるであろうことは明白だった。

だがこの3人に加えて,中盤で凡プレーとミスを続けた河合がいたにも拘らず,今日のコンサドーレは見せ場を作ってくれた。
FC東京の調子があまり良くなかったことを差し引いても,少なくとも「ホームゲームらしく攻める気持ちを見せよう」という意気込みは伝わって来た。
特にドリブルと飛び出す動きで観客席を沸かせた古田,スペースを確保する動きを交替まで続けた前田,そして古巣相手に気持ちの入った突破を試みた近藤という,前線の3人の健闘には拍手を送りたい。
岩沼のダイレクトボレーも思い切った試みだったし,ジェイドも1対1の局面で粘り強いプレーを見せてくれた。

だが高木と河合のシュートは,プロのレヴェルと呼ぶには余りにも情けなかった。昨年の最終戦の雪辱に燃えていたらしい相手のGK権田が当たっていたことは間違いないが,折角最終ラインを突破してもクロスばかりで,狭いニアを力でこじ開けようとするようなシュートがなかったのも残念だった。
櫛引の稚拙なプレーに対してはTVの解説者も苦言を呈していたようだが,致命的なミスの連発を指摘されている奈良が出ていた時もあそこまで悪くはなかったはずだ。
負けても優しく,温厚で知られる札幌のサポーターだが,2列目に上がりっ放しで,右サイド「バック」という役割を忘れているようにしか見えない日高と併せ,彼らを偏愛し続けながら,結局結果を出せていないヘッド・コーチの責任を問う声を上げる時期に,そろそろ来ているのではないだろうか。
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