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J2リーグ第7節 コンサドーレ札幌対カターレ富山【1:1】2部とは言え,プロの試合のはずだが…

試合終了直前まで1対0でリードしていながら,このまま札幌が逃げ切れると確信していたコンサ・サポーターは少なかったのではないだろうか。
中盤を省略して前線に長いボールを入れても,どうにかボールを収めてくれるくさび役は不在。趙や西が身体を入れてボールを奪ってサイドに展開しても,トップと中盤でボールを廻してタメを作ることは出来ずに,すぐに奪い返されてしまう。そんな状況でも後半の45分間を無事にやり過ごすことが出来る,と信じる根拠は,監督の神通力以外にはなかったように見えた。

前半の30分まで,技術は別にしても速さと運動量では絶対負けない,とばかりに,FWの二人を先頭に執拗なチェイシングでピッチを駆け回ったのは富山イレブンの方だった。
フリーランニングに裏付けられた的確なポジショニングによって,シンプルなパスが面白いようにコンサドーレ札幌の中盤を切り裂き,フィニッシュの手前まで行く回数は,富山の方が多かったように思えるほどだった。

それでも30分に,第4節で湘南にやられた時と全く同じ形,フラットになったまま上がった相手のDFラインから飛び出したキリノが,GKをかわして先制ゴールを挙げた後の15分間は,完全に札幌がペースを握っていた。特に西嶋の左からのクロスにキリノが頭で合わせたシュートと,上里が放ったミドルシュートのこぼれ球に岡本が詰めた場面は,絶対に決めておかなければならないプレーだった。

しかしいずれもあと少しの所でゴールネットを揺らすことが出来なかったことで,いつの間にかペースは富山に戻ってしまい,ドーム全体が静まり返る幕切れを迎えることになったのだが,富山の攻撃(特にクロス)の精度がもう少し高ければ,逆転されていてもおかしくない試合だったとも言える。
裏を返せば,攻撃の形が作れず,今季のキャッチフレーズである「戦い」方そのものを模索中の札幌と,J2で点を積み重ねる技術を習得中の富山の対戦という,どちらかというとJFLに近いレベルの試合だったというのが正直な感想だ。

もはや「間違ってもシュートなんか打ちたくない」と思っているとしか見えない宮澤が,何故使われ続けているのかを問う時期は過ぎた。攻撃において唯一可能性を感じさせる上里を,不得手な守備から解放してトップ下に上げ,クライトンのワントップでリスタートすれば,次節にも待ち構えているホームの動員数1万人割れを防げるのではないかと思うが,どうだろう?
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