2014年J2リーグ第13節 札幌 VS 愛媛【0：1】

一体何をやりたいのか，そのための選手起用になっているのか。
試合終了後に沸き起こったブーイングは，勝敗や点数以上にサッカーの質の低さに対するものに他ならなかった。

前半は愛媛の速いプレスに押しまくられ，多彩な縦パスへの対応が追い付かずに，一方的な展開となったが，愛媛の足が止まって長い時間５バックで引きこもられた後半も，点を取りに行くチャレンジはほとんど見られなかった。唯一の決定機と言える後半終了間際の都倉のシュートも，「まさか俺にラストボールが廻って来るなんて！」という感じで，ネットを揺らす気配は露ほども感じられなかった。

砂川と日高のキックのひどさ，およそCBとは思えない薗田のドタバタぶり，ボランチとしての適格性を明らかに欠いている前のプレー等々には目を瞑ろう。
シーズンが佳境に入ってきた今の時点で，これらを矯正するのは無理だ。
だがさすがに途中で下げた菊岡や砂川，前らを先発で使い，途中で都倉を入れたのにも拘わらずハイボールを集めることもせずに，ほとんど２列目でプレーさせ続けたベンチの采配は，もう限界だ。

こんなサッカーでJ1昇格をうんぬんするのは，仮にもプロスポーツの最も高いカテゴリーに対して失礼というものだろう。
J3に降格しない，という現実的な目標に切り替えたならば，今日のようなブーイングも出ないだろうし，次節からのスローガンは「残るぞ，J2！」で決まりだ。