子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。
子供はかまってくれない
2018年J1リーグ第33節 札幌 VS 磐田【2:0】
DAZNで試合を観終わって,iPadで速報と順位表を見ていたら,まだ「神戸対清水」が試合中となっていた。今日は全ての試合が同時刻に試合が始まっていたはずで,札幌戦は一通りインタビューも終わって10分以上経っているのにこれはおかしいと思って,神戸戦にチャンネルを変えてみた。するとウェリントンやポドルスキが興奮して,ベンチ周辺で騒ぎまくり,まさに両軍入り乱れての乱闘状態になっている。案の定,イニエスタが「おいおい,落ち着こうじゃないか」という感じで,選手の間に入って興奮を鎮めようとしていたのだが,審判はウェリントンに2枚目のイエローカードとレッドカードを出してしまった。これに怒ったウェリントンは仲裁に入った清水のGK六反を投げ飛ばしてしまい,地面に転がされた六反は泣きながら自分のGKポジションに戻る,という異様な光景が展開されていた。ロスタイムは20分近く。これまで見たこともないような雰囲気の中で試合終了のホイッスルが吹かれたのだが,清水サイドにはGMが昨日亡くなり,引退する兵働の最後のホームゲーム等の事情がある一方で,兎にも角にもこれで神戸は取り敢えず残留を決めることが出来たことを勘案すると,インタビューで鄭大世が言っていた,ちょっと聞くと場違いな印象を持った「良いゲーム」だったというのも,肯けないこともないゲームだったのかもしれない。真相はまだ分からないけれど。
などと冷静に書けるのも,札幌が一足早く残留を決めてくれたおかげ。高みの見物って,本当に贅沢の極みだ,と改めて感じ入る。
札幌はゲームを通じて素晴らしい時間帯と,残留争いに巻き込まれていてもおかしくないような状態の時間帯に,くっきりと分かれていた。良い時間帯に見せたダイレクトパスの連動は,文字通りACLレヴェルだったが,後半開始から途中までの展開に見る如く,一旦リズムを失ってしまうと,いつか見た「J2仕様」に戻ってしまっていた。後半開始時,松浦に代えて荒木を入れたことでリズムを掴んだ名波監督が,更に攻めるというメッセージを込めて中村俊輔と小川の2枚替えを断行することで,逆に自らのプレスのリズムを失ってしまうことがなければ,試合展開は明らかに磐田に傾いていたと言える。名手カミンスキーが触れなかった三好のシュートは確かに見事だったが,もし次週広島に勝ってアジアに出て行くことになったりしたならば,リズムを失った時にプレーでそれを取り戻すことが出来る大人の選手が絶対に必要だ。本来ならば小野か兵藤がその役割を果たすべきなのだろうが,来季その二人がチームに残り,トップコンディションでACLに臨める可能性は極めて低い。となればCBに最適の居場所を見つけた宮澤キャプテンが,その役割を担っていくしかないのではないだろうか。
ともあれ地力でACL出場のチャンスを掴んで最終戦に臨むというのは,札幌の(決して長くはないけれども)歴史を眺めてみても過去最大の大一番と言っても過言ではない。選手たちは是非とも,この日が来ることを夢に見ていたサポーターの前で,歓喜の時を迎えられるよう,死にものぐるいで闘って欲しい。同じ場所をホームにしている(4年半後には「していた」になってしまうのだが)もう一つのプロチームから旅立った選手たちに負けずに,北海道から世界へ,というスローガンを実現するんだ,という気概を持って。
などと冷静に書けるのも,札幌が一足早く残留を決めてくれたおかげ。高みの見物って,本当に贅沢の極みだ,と改めて感じ入る。
札幌はゲームを通じて素晴らしい時間帯と,残留争いに巻き込まれていてもおかしくないような状態の時間帯に,くっきりと分かれていた。良い時間帯に見せたダイレクトパスの連動は,文字通りACLレヴェルだったが,後半開始から途中までの展開に見る如く,一旦リズムを失ってしまうと,いつか見た「J2仕様」に戻ってしまっていた。後半開始時,松浦に代えて荒木を入れたことでリズムを掴んだ名波監督が,更に攻めるというメッセージを込めて中村俊輔と小川の2枚替えを断行することで,逆に自らのプレスのリズムを失ってしまうことがなければ,試合展開は明らかに磐田に傾いていたと言える。名手カミンスキーが触れなかった三好のシュートは確かに見事だったが,もし次週広島に勝ってアジアに出て行くことになったりしたならば,リズムを失った時にプレーでそれを取り戻すことが出来る大人の選手が絶対に必要だ。本来ならば小野か兵藤がその役割を果たすべきなのだろうが,来季その二人がチームに残り,トップコンディションでACLに臨める可能性は極めて低い。となればCBに最適の居場所を見つけた宮澤キャプテンが,その役割を担っていくしかないのではないだろうか。
ともあれ地力でACL出場のチャンスを掴んで最終戦に臨むというのは,札幌の(決して長くはないけれども)歴史を眺めてみても過去最大の大一番と言っても過言ではない。選手たちは是非とも,この日が来ることを夢に見ていたサポーターの前で,歓喜の時を迎えられるよう,死にものぐるいで闘って欲しい。同じ場所をホームにしている(4年半後には「していた」になってしまうのだが)もう一つのプロチームから旅立った選手たちに負けずに,北海道から世界へ,というスローガンを実現するんだ,という気概を持って。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 映画「ボヘミ... | 映画「華氏119... » |
コメント |
コメントはありません。 |
コメントを投稿する |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |