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2013年J2リーグ第36節 コンサドーレ札幌VSザスパクサツ群馬【1:3】

試合終了後,メインスタンド下に引き上げていく審判団には,今まで聞いたことがないような罵声と,ホームのゴール裏からは激しいブーイングが発せられた。
確かに主審は,試合をうまくコントロールする,という本来の目的を忘れたかのように感情的に見え,どちらのベンチもが首を傾げざるを得ない判定を繰り返した。
河合を退場させた場面にしても,ファウルの後に暴言があったことは事実だろうが,あそこは気持ちを抑えることを優先すべきだったことは間違いない。

だがそんな審判のレヴェルを抜きにしても,コンサドーレ札幌は拙い試合をしてしまった。
そもそも宮澤と日高のドイス・ボランチというのは,引いてくるであろう群馬に対して攻撃的に行く,という財前監督のメッセージだったのかもしれないが,明らかに機能していなかった。
先制点は,フィジカルであっさりと負けてしまった日高のプレーが発端となって,右サイドに入ったチョ・ソンジンの軽いマークが生んだものだった。
フェホの高さを活かそうとした前の布陣も,くさびが収まらない上に,2列目とトップの間延びした距離が前半の最後まで修正されなかったのは,ベンチの分析ミスの責任以外の何物でもないだろう。

曳地のファンブルは信じられないものだったが,それでも交替で入った前田と荒野のプレーで空気が変わり,ボールは明らかに動くようになった。にも拘わらず,最後までセカンドボールを支配できなかったのは,ボランチの選択に代表されるディフェンス・ラインの設計に原因があったことは明らかだ。
監督は既に来年の続投が決まったようだが,今日のような試合をしている限り,どんなにユースからの有能な人材供給があったとしても,プロチームの体裁を保った集団を作り上げることは不可能だろう。
今日の審判へのブーイングの半分は,本当はベンチに向けられたもの,という気がしてならない。
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