子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2010年Jリーグ第1節 ガンバ大阪VS名古屋グランパス【1:2】:日本のアキレス腱

2010年03月07日 21時55分47秒 | サッカーあれこれ
いよいよW杯イヤーのJリーグが始まった。ジーコ在籍時以上の勝負強さを見せ続ける鹿島の4連覇がなるのか。それを阻止するとすれば何処か。興味は尽きないが,少なくともW杯本大会のため5月に中断するまでの最大の関心事は,代表チームの選手のコンディションはどうなのかという点と,更なる底上げに資するような新たな選手が出てくるのかどうか,という点に絞られる。
昨日TVで観ることが出来た開幕ゲームの「ガンバVSグランパス」の中には,その明暗が共存していた。

暗=不安材料の方は,名古屋に移籍した攻撃的CBの闘莉王の守備力だ。
前半5分,ガンバ陣内から出た縦パスが前線に残っていたルーカスに繋がり,ルーカスはそこからゴールを目指してドリブルを始めた。自陣で迎え撃つ闘莉王は,半身で構えた体勢も充分で,距離もディフェンダーの間合いと見えた。
しかし,さしたるスピードがあるとは思えないルーカスは,簡単にボールを右に持ち出し,ダッシュ一発でいとも簡単に闘莉王を抜き去ってしまった。

解説者も見て見ない振りをするのが賢明と判断したのか,このプレーには一言も触れなかったが,これは結構衝撃的だった。
中盤の攻撃力の後退が批判に晒されている岡田ジャパンだが,最大のアキレス腱は間違いなく衰えの著しいCB二人の守備力だと私は見ている。
技で勝負する31歳のフル代表歴のないブラジル選手にいとも簡単に抜かれるDFが,果たしてカイトやベントナー,そしてエトゥを抑えられるのか。不安が一層募ってくる場面であった。

一方で,収穫もあった。それはサイドプレーヤーとして2点に絡んだ金崎の活躍だ。この日のドリブルと正確なクロスは,ボールは廻せるがシュートに結びつくような縦へのチャレンジが少ない代表チームに,間違いなくアクセントを付けられる能力を持っていることを証明するプレーだった。
バーレーン戦を観る限り,3トップでも2トップのウィングでも,中心はやはり欧州組(本田と松井)プラス欧州帰国組(中村俊輔)になることが明らかとなったが,そのサブには,まったく結果を出せないのに何故か監督の偏愛によって連続して出場してきた大久保ではなく,ブラジル大会を見据えてという視点なしでも戦力になる可能性の高い金崎を起用すべきだ,ということがはっきりした。
あと攻撃に必要なのは,石川と平山のFC東京組か。
とにかくみんな,選考までのあと60日とちょっと,結果でアピールしてくれぇ!


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