私の家は,コンサドーレ札幌のホームスタジアムの一つである札幌ドームに近いのだが,昨日家人が外出した時に地下鉄駅付近で,全身を青装束に包み,ドームの下見に来たらしいマリノスサポーターと遭遇したそうだ。考えてみればコンサが最後にJ1で闘ったのは,日韓W杯が行われた2002年。毎年,全国を渡り歩いているコアなサポーターでも,札幌まで来た経験のある人は数少ないのは当たり前の話なのだ。
J1チームのサポーターの皆さんに,継続的に札幌へお越し頂けるかどうか,という観点からも重みのあるJ1ホーム初戦は,86分の歓喜とその数倍の落胆が詰まった試合となった。
闘い方は悪くなかった。前節と同様に,技術で勝る相手の構成力の前に完全に中盤を支配されながら,とにかく水際では頑張る,という守備が機能していた。ポゼッションで負けても,点を穫られなければ良い,というシンプルな理念は,スペクタクルとは縁遠いものであっても,勝ち点をもぎ取るという執念となって,サポーターの心に響くようなプレーを生み出していたように見えた。
前半終了間際のクライトンのPK失敗と,最後の最後,同点弾を浴びた直後に,それまで抑えていた山瀬兄に,中に切れ込んでのシュートを許してしまった守備の破綻の二つが悔やまれるが,実力の差を考えれば試合運びはほぼ盤石だったといえる。
サイドはある程度自由にやらせても,中央をしっかり固める。そう,やはりコンサドーレ札幌の基本的な型は,J1でも守って守ってカウンターなのだ。
その意味では,デヴィッドソンはまだまだ有機的な守備の要素にはなり切れていないという印象が強い。攻撃(カウンター)面では,クライトンが下がり過ぎ,スピードもないため,高い位置でボールを奪っても数的有利を作れない場面が目立った。ダヴィの相棒を誰にするかは,守備との兼ね合いもあるため非常に難しいが,やはりスピードのある選手が一人いないと厚みは出てこないように思う。
ともあれ,形になったカウンターも何度かあり,リードしている時間が長かったこともあって,前節に比べると,J1の中で1チームだけ全く次元が違う,という印象は薄まった。
しかし2試合で6失点は,やはりつらい。とにかく今は34試合の約1割,4試合を消化するまでに,DFの布陣を固めることが急務だろう。前を向いて,西谷の復帰を待とう。
J1チームのサポーターの皆さんに,継続的に札幌へお越し頂けるかどうか,という観点からも重みのあるJ1ホーム初戦は,86分の歓喜とその数倍の落胆が詰まった試合となった。
闘い方は悪くなかった。前節と同様に,技術で勝る相手の構成力の前に完全に中盤を支配されながら,とにかく水際では頑張る,という守備が機能していた。ポゼッションで負けても,点を穫られなければ良い,というシンプルな理念は,スペクタクルとは縁遠いものであっても,勝ち点をもぎ取るという執念となって,サポーターの心に響くようなプレーを生み出していたように見えた。
前半終了間際のクライトンのPK失敗と,最後の最後,同点弾を浴びた直後に,それまで抑えていた山瀬兄に,中に切れ込んでのシュートを許してしまった守備の破綻の二つが悔やまれるが,実力の差を考えれば試合運びはほぼ盤石だったといえる。
サイドはある程度自由にやらせても,中央をしっかり固める。そう,やはりコンサドーレ札幌の基本的な型は,J1でも守って守ってカウンターなのだ。
その意味では,デヴィッドソンはまだまだ有機的な守備の要素にはなり切れていないという印象が強い。攻撃(カウンター)面では,クライトンが下がり過ぎ,スピードもないため,高い位置でボールを奪っても数的有利を作れない場面が目立った。ダヴィの相棒を誰にするかは,守備との兼ね合いもあるため非常に難しいが,やはりスピードのある選手が一人いないと厚みは出てこないように思う。
ともあれ,形になったカウンターも何度かあり,リードしている時間が長かったこともあって,前節に比べると,J1の中で1チームだけ全く次元が違う,という印象は薄まった。
しかし2試合で6失点は,やはりつらい。とにかく今は34試合の約1割,4試合を消化するまでに,DFの布陣を固めることが急務だろう。前を向いて,西谷の復帰を待とう。