子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。
子供はかまってくれない
FIFAクラブW杯ジャパン2011 柏レイソル VS モンテレイ【1:1,PK4:3】
田中順也が失敗し,もし林も連続で失敗したならば,2ポイントあったリードを追い付かれてしまい,精神的に圧倒的不利な状況に追い込まれるところだった。
しかし途中交代で入って5人目のキッカーとなった林は,コースを読んだモンテレイのGKの手に弾かれることなくゴール右隅に突き刺さるシュートを放って,自分の役割をしっかりと果たした。劣勢を跳ね返す見事な勝利で,一週前の土曜日の夕方まではまだ日本一ですらなかった千葉のチームが,世界のクラブチームのベスト4となった瞬間だった。
バルセロナのサッカーを現代サッカーの現時点での完成型とすれば,いつもその何分の一かの予算で,スペクタクルな迫力は少し減じるかもしれないが,パスが繋がる回数では決してひけを取らないサッカーを見せてくれるのが,この大会に出てくるメキシコのチームだ。スアソという強力アタッカーを擁した今年のモンテレイも,素速く効率的なプレスと,ボールの動きに関する予測能力に長けた攻守で,我がレイソルを翻弄した。
テレビの解説では「レイソルらしいサッカーで試合を支配した」旨の発言があったが,最終アタックの局面に多少の問題はあったが,ポゼッションの数字以上にボールを動かし,レイソルの選手たちのミスを誘発するようなプレスで躍動的にピッチを駆け回っていたのはモンテレイの方だった。
しかし明らかに格上のチーム相手に,レイソルはゆっくりと馴染んでいったように見えた。どう見てもそれでは網にかかるだろうと思われたパススピードは最後まで改善されず,ボランチ(特に栗沢)からの展開におけるミスも減らなかったのだが,サイドとレアンドロ・ドミンゲスがボールを持った時のサポートや動き出しは,時間が経過するうちに改善されていったように感じた。田中順也の飛び出しからの折り返しをドミンゲスが,まるでサッカー・マンガのようなボレーで決めた先取点はその最たる成果だろう。
その意味では試合終了後に「どんどんレイソルが強くなっていった」というコメントを発したタカ&トシの方が,ゲームを鋭く看破していたのかもしれない。
試合終了後,サポーター席に挨拶に行ってからメインスタンドに戻るジョルジ・ワグネルの目には光るものがあった。ネイマールという稀代のスーパー・スターを擁し,優勝候補と騒がれている母国のチームと,ブラジルでも生中継される「クラブW杯」という晴れ舞台で対戦する。母国への「凱旋」としてこれ以上のお膳立てはないだろう。
チーム一丸となって,草創期にJFLからの昇格に尽力したカレカのためにも,是非とも素晴らしい試合を期待したい。
しかし途中交代で入って5人目のキッカーとなった林は,コースを読んだモンテレイのGKの手に弾かれることなくゴール右隅に突き刺さるシュートを放って,自分の役割をしっかりと果たした。劣勢を跳ね返す見事な勝利で,一週前の土曜日の夕方まではまだ日本一ですらなかった千葉のチームが,世界のクラブチームのベスト4となった瞬間だった。
バルセロナのサッカーを現代サッカーの現時点での完成型とすれば,いつもその何分の一かの予算で,スペクタクルな迫力は少し減じるかもしれないが,パスが繋がる回数では決してひけを取らないサッカーを見せてくれるのが,この大会に出てくるメキシコのチームだ。スアソという強力アタッカーを擁した今年のモンテレイも,素速く効率的なプレスと,ボールの動きに関する予測能力に長けた攻守で,我がレイソルを翻弄した。
テレビの解説では「レイソルらしいサッカーで試合を支配した」旨の発言があったが,最終アタックの局面に多少の問題はあったが,ポゼッションの数字以上にボールを動かし,レイソルの選手たちのミスを誘発するようなプレスで躍動的にピッチを駆け回っていたのはモンテレイの方だった。
しかし明らかに格上のチーム相手に,レイソルはゆっくりと馴染んでいったように見えた。どう見てもそれでは網にかかるだろうと思われたパススピードは最後まで改善されず,ボランチ(特に栗沢)からの展開におけるミスも減らなかったのだが,サイドとレアンドロ・ドミンゲスがボールを持った時のサポートや動き出しは,時間が経過するうちに改善されていったように感じた。田中順也の飛び出しからの折り返しをドミンゲスが,まるでサッカー・マンガのようなボレーで決めた先取点はその最たる成果だろう。
その意味では試合終了後に「どんどんレイソルが強くなっていった」というコメントを発したタカ&トシの方が,ゲームを鋭く看破していたのかもしれない。
試合終了後,サポーター席に挨拶に行ってからメインスタンドに戻るジョルジ・ワグネルの目には光るものがあった。ネイマールという稀代のスーパー・スターを擁し,優勝候補と騒がれている母国のチームと,ブラジルでも生中継される「クラブW杯」という晴れ舞台で対戦する。母国への「凱旋」としてこれ以上のお膳立てはないだろう。
チーム一丸となって,草創期にJFLからの昇格に尽力したカレカのためにも,是非とも素晴らしい試合を期待したい。
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