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J2リーグ第15節 コンサドーレ札幌対FC岐阜【3:0】ようやくホーム完封

札幌にとっては,3対1でリードしている状況から,たった3分で同点に追い付かれ,勝ち点2をスルリと逃してしまうという屈辱を味わった前節から,気持ちの切り替えを求められた大事な試合。
終わってみれば,辛うじて1万人の大台をキープしたサポーター席のあちこちから,「久々にすっきりした!」という声が聞こえる結果となった。セレッソ戦,愛媛戦,栃木戦と劇的な試合が続いたホーム戦で,ついに達成した完封勝利は,殊の外大きな意味を持つ可能性がある。

これでドーム戦3戦連続で3点を奪うという素晴らしい成果を挙げた攻撃陣だが,特に岡本が角度のないところから果敢にファーサイドを狙って決めた2点目と,クライトンのパスに反応して飛び出した上里の3点目における2人の積極性は,高く評価されるべきだろう。
岡本が決めたあの位置は,その昔は「デルピエロ・ゾーン」と呼ばれた場所だが,ここに持ち出せば決める,という決め技を持つことで,本人の自信が膨らむことは勿論,相手の守備陣が警戒することに伴って,別の選択肢が効いてくるという効果もある。是非,あの「左から中に切れ込んでファーへ」というシュートに磨きをかけて欲しい。

ただチームの推進力になっていたのは,今日もボランチのダニルソンだった。相手のボールに対する的確なアプローチと,強く蹴ることが出来る左足を活かしたアタックこそが,今の札幌の攻撃の源と言っても過言ではない。
キリノのスピードを活かした突進力も充分に脅威となっていたが,右サイドの藤田は,クロスの精度が低いために折角のスピードを活かせず,シュートを打てるタイミングでの判断ミス,更にクライトン頼みの消極性と併せて,ブレーキになっていたという印象が強い。石崎監督が上原に右サイドの練習をさせているという情報もあったが,是非この辺で積極性を取り戻して,縦への突破力を活かして欲しい。

問題のDFは,吉弘がハイボールに関するGKとの呼吸を合わせられなかった場面と,2人のCBがフラットになったところで背後にパスを入れられた後半30分の2度,決定的なピンチを招いていた。それでも失点を喫さずに済んだのは,選手の大量解雇により新卒大学生選抜と言ってもおかしくないチームとなった岐阜の詰めの甘さもあるが,最後までチームのバランスを崩さず,集中力を保った札幌の守備意識の高さに拠るところが大きい。この感覚と達成感を忘れずに,次のアウェイ戦に臨んで欲しいところだ。

それにしても,岐阜の10番片桐の技術と戦術眼は飛び抜けていた。上里のキックの精度も相当のものだと思っていたが,全くレベルが違っていた。こんな選手がJ2にいるとは知らなかった。日本のサッカー界も結構広い,と感嘆。
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