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2016年J2リーグ第38節 札幌 VS 熊本【0:2】

恐れていたことが現実になってしまった。
一旦狂った歯車を元に戻すことが監督が果たす本来の役割の筈だが,これまでJ1経験のない四方田指揮官は,この大事な試合で大きなミスを犯し,それを立て直すことが出来なかった。
リーグの最終盤に向けてチームの勢いを加速させてきた清水,J1経験を活かして土俵際で踏みとどまっている松本は,おそらくこのまま無敗で突っ走って,あっと言う間に札幌を追い抜かしていくことは間違いない。

たくさんあるミスのうち,最も大きなものは右サイドバックに抜擢した永坂だ。前節の試合を観る限り,今の菊地を外すことに異論はない。しかしその穴埋めに,ただ上背があるというだけの理由で,経験のない若手を起用するという判断はあり得ない。案の定永坂は戻りが遅れて先制点のPKにつながる反則を犯しただけでなく,その後も何度も簡単なキックのミスや相手のサイドの突破を許す不安定な守備で,チームのリズムを壊した。どうしても上原を使いたいのなら,まだ経験のあるサイドバックで起用した方が,まだチームの形は保てたのではないだろうか。

ただ今日の試合で反省すべき点は,その一つで言い尽くせるような簡単なものではなかった。トラップの落ち際を狙ってくる熊本のプレスは,完全に札幌の中盤を制圧していた。2列目からの飛び出し,最終列のポジション取り,こぼれ球を狙う集中力,どれを取っても札幌とは順位が逆ではないかと思われるプレーばかり。宮沢,前兄弟はプレーの質そのものがプロとは言えないものだったし,福森の緩慢なプレーも観ていて歯がゆいばかりだった。
唯一,前半の堀米の一人スルーパスと,交替で入った菅のドリブルからのシュートのみが,辛うじて入場料を取れるプレーだったと言っても過言ではないだろう。

ここに来て都倉が絶不調に陥り,シュートすら打てない状態が続いている。打開策が2種登録の菅のみという状態では,おそらく残り一つの座を巡って争われる昇格決定戦も,試合にはならないだろう。
ここまで独走状態を続けてきていながら,またもや昇格を逃した場合の痛手は,これまでとは比べものにならないくらい大きなものとなるはず。果たしてマセードとヘイスの二人の復帰が叶うかどうか。
結局,外国人頼みという今のチームの状況を野々村社長がどう捉えているのか,放送の中で予告が流れていた社長の冠番組の中で,川淵さん,訊いてみてくれませんかね?
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