子供はかまってくれない

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日本代表対北朝鮮代表【1:1】日本を救ったやんちゃな突破

2008年02月17日 22時43分12秒 | サッカーあれこれ
交替で出てきてすぐに縦の突破にトライし,見事起死回生の同点弾につなげた安田理大のハートの強さが全てだった。
どんなに後ろでパスを回しても,常に6人前後がペナルティエリアを取り囲むように守る北朝鮮のディフェンスを崩すには,精巧で速いパスワークか,研ぎすまされたミドルか,セットプレーか,個人の果敢なトライか,このうちのどれかがはまる必要があった。それをやってのけたのは,飛び級でA代表デビューを果たした,ガンバ大阪の若き左サイドバックだった。安田のクロスがなければ,残り2試合に臨むモチベーションが大きく落ちていたことは確実だったことを考えると,ここは前半の酷い内容を責めるよりも,勝ち点を一つ積み上げたことを誉め讃えるべきだろう。情けない話ではあるが。

試合の入り方が最悪だった。監督も「立ち上がりの相手の予想外のプレスで調子が狂った」と語っていたが,アグレシッブさがかけらも感じられない守備を見る限り,失点は必然だったと言える。鄭の突進力は確かに凄かったし,最後に当たりに行った加地の体の入れ方もひどかったが,タイ戦に続いてディフェンダーが足りていながらいとも簡単にシュートまで持って行かれたことは,現行の守備システムにもいよいよ見切りを付ける時が来ている証左ではないだろうか。
それは相手のカウンターに鈴木がほとんど対応出来ていなかったことでも明らかだ。負けないためには,やはり今野が必要だと思うが,監督はどう見たのだろう。

攻撃では,右サイドに定着した内田の攻撃参加が機能していた。特に前半終了間際の,播戸に合わせたダイレクトクロスは見事だった。場数を踏んだことで自信も出てきたのだろうが,出るべきタイミングを自ら作り出すようなランニングは,今後の日本代表の大きな武器となるはずだ。

水本と川島にとっては残念なA代表デビューとなってしまったが,挽回のチャンスはきっとあるはず。それは代表チーム自体にとっても同じこと。緩急をつけること,個人で打開を試みること,そしてどんな相手でもチャレンジする心構えの大切さを肌で知った(はずの)チームは,3日後に結果を出せるのか,期待して待ちたい。


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